カモ目カモ科ツクシガモ属
order ANSERIFORMES Family ANATIDAE TADORNA

アカツクシガモ(赤筑紫鴨)Tadorna ferruginea Ruddy Shelduck

L63〜65cm W121〜145cm
数少ない冬鳥
湖沼・農耕地・海岸

【1】オス。頚に黒い輪がある。2005.4.25今津にて撮影。Swarovski ATS65HD(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
全身がオレンジ色の大型のカモ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。雄は頭部は白っぽく、黒い首輪があり、頸から下がほぼ橙褐色。翼は雨覆いが白く、次列風切は光沢のある緑。初列風切は黒い。尾羽は黒い。嘴は黒く、足も黒い。非繁殖期は黒い首輪は不明瞭になる。
■特徴
警戒心が強く、見通しの良い開けた場所を好む。
■採餌
湿地の地面を歩きながら、水草等を食べるが、動物の死体なども食べることがある。
■繁殖
湖沼から乾燥した荒れ地等の、岩の隙間や崖の穴などに営巣する。巣には自分自身の羽毛を敷き、通常8個産卵する。雌だけが抱卵し、抱卵日数は約28日。
■鳴き声
日本で鳴き声を聞くことはまれ。「クァァー、クァァー、クァァー」や「グアー、グァー」等と鳴き交わす。
■亜種
亜種はない。
■分布
ユーラシア大陸中部で繁殖し、北アフリカ、中東からインド、東南アジア、中国南部で越冬する。日本には数少ない冬鳥として各地で記録がある。
■福岡での事例
福岡でも稀な冬鳥として記録がある。
【室見川】記録がある。
【今津】河口干潟及び周辺の池で観察。

【2】1と同一個体。オス。2005.4.26今津にて撮影。Swarovski ATS65HD(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】1と同一個体。オス。2005.4.26今津にて撮影。Swarovski ATS65HD(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【2】メス。頚に黒い輪がない。2008.12.1島根県斐伊川にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【3】3と同一個体。メス。2008.12.1島根県斐伊川にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2008.12.2改