カイツブリ目カイツブリ科カンムリカイツブリ属
order PODICIPEDIFORMES Family PODICIPEDIDAE PODICEPS
カンムリカイツブリ(冠鳰)
Podiceps cristatus
Grear Crested Grebe
L46〜61cm W85〜90cm
冬鳥
内湾・河口
【1】夏羽。2010.5.18今津弁天川にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P-6000。
長い頸が白く目立つ大型のカイツブリ。
■形態
雌雄同色。夏羽では額から黒く、頭頂では黒い冠羽がある。白い顔、喉を取り囲むように褐色の飾り羽があり、その外側には黒い飾り羽がある。後頸から体上面は黒褐色で、小雨覆前縁と次列風切、翼の付け根等が白い。前頸からの体下面は白い。長く尖った嘴は、黒みを帯びた肉色。目先は黒く、虹彩は赤い。
冬羽では顔の飾り羽がなくなり、冠羽も短くなる。嘴の黒みも無くなる。
■繁殖
繁殖地では湖沼に水草の浮き巣を作り、普通4個産卵する
■鳴き声
繁殖地では「グァー」と濁った声や、「カァーカァー」といったカラスに似た声で鳴く。「ブーブー」といった低い声も出す。冬期には殆ど鳴かない。
■亜種
日本には亜種カンムリカイツブリ(
F.c.cristatus
)が渡来する。
■分布
ユーラシア大陸の温帯に広く分布するほか、アフリカ南部、オーストラリア、ニュージーランドに分布。日本では一部繁殖が記録されているが、ほとんどが大陸からの冬鳥。
■福岡での事例
福岡では冬鳥で、11〜3月頃。
【室見川】河口付近で群を観察。
【今津】河口で観察
【和白】の海上で観察。
【2】冬羽。2001.2.26室見川河口にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
【3】冬羽。2005.1.19今津二つ池にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
【4】冬羽。夏羽の顎髭状の羽が生えてきている。2004.1.3今津二つ池にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
【5】冬羽。頬も褐色の羽が出始めている。2005.1.23室見川愛宕浜にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
【6】夏羽に換羽中。2003.3.19室見川河口にて撮影。Swarovski ATS65HD(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
【7】夏羽に換羽中。2001.3.13室見川河口にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
【8】夏羽に換羽中。2006.3.23今津二つ池にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。
【9】小雨覆前縁や次列風切等は白い。冬羽。2006.2.28今津二つ池にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2010.08.14改