カイツブリ目カイツブリ科カイツブリ属
order PODICIPEDIFORMES Family PODICIPEDIDAE TACHYBAPTUS

カイツブリ(鳰)Podiceps ruficollis Litlte Grebe

L25〜29cm W40〜45cm
留鳥
湖沼・河川
【1】夏羽。2005.6.7西部霊園公園にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
「キリッキリッキリッ」と良く通る声で鳴く、カイツブリ類。
■形態
雌雄同色。夏羽では額から頭頂、後頸が黒褐色で、顔、喉、前頸、横頸が赤褐色。背からの上面は黒褐色。胸から下尾筒は淡褐色。太く手短い嘴は黒く、基部が黄白色。虹彩も黄白色。水かきのある足は黒い。
冬羽では全体に淡くなり、顔などの赤みがなくなり、嘴基部の黄白色部も目立たなくなる。
第一回冬羽は成鳥冬羽に似るが、全体により淡色で、嘴も淡い。
潜水して魚や、水棲昆虫、水草などを食べる。潜水時間は最長25秒ほど。
■特徴
危険を感じると潜水して、遠く離れた水草の中などに逃げるが、水面を駆けるようにして逃げることもある。
■採餌
潜水して魚や、水棲昆虫、水草などを食べる。潜水時間は最長25秒ほど。
■繁殖
繁殖期は長い。水面に水草で浮き巣を作り、普通3〜6個産卵する。抱卵日数は20〜25日。雛は孵化後すぐに泳ぐことが出来る。
■鳴き声
繁殖期には「キリッキリッキリッ、キリリリリ」と言った高い声で鳴いて縄張りを宣言する。「ピッピッ」「フィリリリ」等とも鳴く。
■亜種
日本には2亜種があり、南大東島には亜種ダイトウカイツブリ(T.r.kunikyonis)が分布し、その他の地方には亜種カイツブリ(T.r.poggei)が分布する。
■分布
オセオニア、アフリカ、ユーラシア大陸の温帯に棲息。日本でも全国で繁殖するが、北のものは冬に暖地で越冬する。
■福岡での事例
福岡でも留鳥で、一年中見られる。
【室見川】河口から曲渕ダムまでの全流域で普通にみられる。
【今津】河口及び周辺の池で普通にみられる。。
【和白】塩浜のクリーク。
【大濠公園】園内の池。

【2】夏羽。2003.3.28室見川室住団地横にて撮影。Swarovski ATS65HD(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】冬羽。2003.3.9室見川室住団地横にて撮影。Swarovski ATS65HD(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】交尾。2010.4.18室見川新室見橋にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000 。

【5】幼羽。2003.8.6千葉県谷津干潟にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】幼羽。2005.12.22室見川小田部小学校横にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【5】第1回冬羽。2001.10.10今津太郎丸にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2010.4.18改