ハヤブサ目ハヤブサ科ハヤブサ属
order PROCELLARIIFORMES Family FALCONIDAE FALCO

コチョウゲンボウ(小長元坊)
Falco columbarius Merlin

L♂27〜31cm♀31〜34cm W64〜73cm
冬鳥
農耕地・草地・裸地
【1】オス。2001.11.16前原市板持農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
雄は背が青灰色で、胸がオレンジ色の小型ハヤブサ類。
■形態
雄は額から頭頂が青灰色で、細長く淡いクリーム色の眉斑の後方、後頸、側頸は橙褐色。目の後方に黒い過眼線があり、頬のヒゲ状の斑は青灰色でぼんやりしている。喉は白い。背からの尾までは青灰色で、黒い軸斑が目立つ。翼の先は黒く、尾の先端には太い黒帯がある。胸から下は橙褐色で黒褐色の縦斑がある。嘴は黒く、蝋膜は黄色。アイリングも黄色。足は橙味を帯びた黄色。
雌は頭部からの上面は灰褐色で淡い黄褐色の斑がある。胸から下は淡い褐色に太い暗褐色の斑がある。足は橙味のない黄色。
幼鳥は雌に似ており、上面の褐色味が強い。
■特徴
チョウゲンポウと違ってホバリング(停空飛翔)はあまり行なわない。
■採餌
小鳥類を餌とするが。昆虫やネズミ等も捕まえる。
■鳴き声
「キッキッ」「クィックィッ」等と鳴く。
■亜種
日本に渡来するのは亜種コチョウゲンボウ(F.c.insignis)で、北海道では亜種ヒガシコチョウゲンボウ(カラフトコチョウゲンボウ)(F.c.pacificus)の記録もある。
■分布
北半球のの亜寒帯で広く繁殖し、冬季はヨーロッパ、北アフリカ、インド、中国、朝鮮半島。アメリカ南部、中央アメリカ、西インド諸島で越冬する。日本では冬鳥として全国に渡来する。
■福岡の事例
福岡では冬鳥で10〜4月頃見られる。
【今津】田尻農耕地から前原市板持の農耕地にて観察。

【2】オス。1と同一個体。2001.11.16前原市板持農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】オス。2011.3.24長崎県諫早市にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【4】メス。2010.11.24前原市泊農耕地にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【5】メス。4と同一個体。2010.11.24前原市泊農耕地にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【6】肩羽などの羽縁が幅広く、幼鳥と思われる。2003.11.28今津太郎丸農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990 。

【7】オス第1回夏羽?。胸に全体が橙褐色のオス成鳥羽が数枚見えている。2006.4.11今津田尻農耕地にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【8】オス第1回夏羽?。7と同一個体。胸に全体が橙褐色のオス成鳥羽が数枚見えている。2006.4.11今津田尻農耕地にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2011.3.28改