ハヤブサ目ハヤブサ科ハヤブサ属
order FALCONIFORMES Family FALCONIDAE FALCO

チゴハヤブサ(稚児隼)
Falco subbuteo Eurasian Hobby

L♂34cm♀37cm W72〜84cm
夏鳥又は旅鳥
平地の農耕地・林
【1】オス。2003.6.17北海道札幌市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。
下腹が赤褐色の小型のスマートなハヤブサ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。頭部から背、尾及び翼は青灰黒色で、目から頬に髭状の黒斑がある。細い眉斑と頬は白い。また、後頭部に白斑がある個体もいる。喉からの下面は白く、胸から下は黒褐色の縦斑がある。下腹、下尾筒、臑毛は赤褐色。嘴は黒く、基部は鉛色、蝋膜は黄色。アイリングも黄色で、虹彩は暗褐色。脚は黄色。翼下面は翼端が黒い他は黒褐色の横斑が密にある。
雌は少し大きく、胸から腹に淡い橙色味を帯びる。
幼鳥には頭部からの上面は黒褐色味が強く、翼上面は淡色の羽縁が明瞭。下腹、下尾筒、臑毛は赤味はなく淡黄褐色。蝋膜とアイリングは青灰色。
■鳴き声
鳴き声は「キーキーキキキ」「ケッケッ」など。
■亜種
日本に渡来繁殖するのは亜種チゴハヤブサ(F.s.subbute)。
■分布
ユーラシア大陸寒帯から温帯で繁殖し、アフリカ南部、インド、東南アジア、中国南部で越冬する。日本夏鳥として、本州北部(青森、岩手、秋田、山形、長野)と北海道で繁殖する他は、旅鳥として通過する。
■福岡での事例
福岡でも旅鳥で秋のハチクマの渡りのシーズンによく観察される。
【今津】2011年10月周辺農耕地などで観察された。
【油山】秋の渡りの時期に観察されている。

【2】オス。1と同じ個体。2003.6.17北海道札幌市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

【3】メス。2003.6.17北海道札幌市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

【4】メス。3と同じ個体。翼下面が見える。2003.6.17北海道札幌市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

【5】幼鳥。2011.10.5今津元浜にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20EII。

【6】幼鳥。5と同じ個体。上面の羽縁が目立つ。2011.10.5今津元浜にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P300。

【7】幼鳥。5と同じ個体。2011.10.5今津元浜にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2011.10.8改