ハト目ハト科キジバト属
order COLUMBIFORMES Family COLUMBIDAE STREPTOPELIA

カノコバト(鹿子鳩) Streptopelia chinensis Spotted Dove

L27.5〜30cm
迷鳥
農耕地・市街地

【1】亜種カノコバト。2015.08.02台北市林森公園にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。
よく似たキジバトより小さく、尾も長いハト類。
■形態
雌雄同色。額はから顔は青灰色で、喉から下は淡い紫褐色。側頸から後頸は黒地に小さい白斑の鹿子模様がある。背から上尾筒、雨覆は暗紫褐色で、淡褐色の羽縁があり、うろこ模様に見える。尾羽は長く楔形で、黒中央尾羽は暗紫褐色で、外側尾羽は黒く先端に白斑がある。嘴は細く黒褐色で、足は赤紫。虹彩は橙色で、目の周りの皮膚が裸出して赤い。
若鳥は側頸から後頸の鹿子模様が不明瞭。
亜種カノコバトの上面の羽軸は細く目立たないが、亜種S. c. tigrinaの軸斑は濃く太く明瞭。
■採餌
主に草や木の実を食べる。
■鳴き声
「コッコッコー」等と鳴く。
■亜種
3亜種又は5亜種があり、日本で見られたのはインドシナ半島から台湾にかけて分布する亜種(S.c.chinensis)とされている。
■分布及び観察できる時期
インドから東南アジア、中国南部、台湾に分布する。日本では2008年西表島で記録があり、福岡でも記録がある。
■福岡での事例
福岡では東公園で観察されているが、自然分布かどうか不明。
【東公園】園内で観察されているが、詳細不明。

【2】外側尾羽先端は白い。亜種S. c. tigrina。2012.02.23シンガポール植物園。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII

【3】前頸には鹿子斑はない。亜種カノコバト。2015.08.02台北市林森公園にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【4】亜種カノコバト。2009.12.15台北市青年公園にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 70-300mm ED VR。

【5】亜種カノコバト。若鳥。側頸から後頸の鹿子模様が明瞭ではない。2015.08.02台北市林森公園にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【6】亜種S. c. tigrina。同亜種は上面の軸斑が濃く太く明瞭。2012.02.23シンガポール植物園にて撮影。。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII

【7】亜種S. c. tigrina。若鳥。側頸から後頸の鹿子模様が明瞭ではない。2012.2.25シンガポール植物園。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2015.08.05