フクロウ目フクロウ科コノハズク属
order PROCELLARIIFORMES Family STRIGIDAE OTUS

コノハズク(木葉木菟)
Otus sunia Oriental Scops Owl

L17〜21cm W51〜53
夏鳥
山地の林
【1】2014.12.2台湾台北市植物園にて撮影。
「仏法僧」と鳴く羽角の長い小型のフクロウ類。
■形態
雌雄同色で、灰褐色型、赤褐色型、赤色型の3タイプあり、全体に細かい複雑な模様がある。肩羽の外側に白斑がある。嘴は黒く、虹彩は黄色。下面は上面より淡色で筋状の縦斑がある。脚部は趾の付け根まで羽毛がある。爪は黒っぽい茶色。
雌は雄より一回り大きい。
■採餌
夕方から活動を始め、主に蛾や甲虫などの昆虫を採る。
■繁殖
6〜7月樹洞に営巣し、通常4〜7個産卵する。雛への給仕は雌雄共同で行う。
■鳴き声
雄は「ウッコーコー」「ブッキョッコー」と鳴く。「仏法僧」と聞きなしをされる。
■亜種
7亜種確認されており、日本に渡来するのは亜種コノハズク(O.s.japonicus)で赤褐色型が多い。
■分布
ロシアサハリン、沿海州から中国、東南アジア、台湾、インド西岸に分布する。北のものは南へ渡る。日本では夏鳥として九州以北の山地に渡来して繁殖し、少数は国内で越冬する。渡り時期には街中の公園、河川敷などでも観察されている。
■福岡での事例
福岡では少ない夏鳥。英彦山などでの繁殖記録がある。

2014.12.2台湾台北市植物園にて撮影。

巣立ち雛。2014.12.3台湾台北市植物園にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2018.12.29