フクロウ目フクロウ科トラフズク属
order PROCELLARIIFORMES Family STRIGIDAE ASIO

コミミズク(小耳木菟)
Asio flammeus Short-eared Owl

L37〜39cm W95〜110cm
冬鳥
草地・農耕地・埋立地
【1】2008.4.8今津周船寺川水門にて撮影。
羽角が短くて、黄色の目をした中形のフクロウ類。
■どんな鳥
雌雄ほぼ同色。羽の色には変異が多い。顔は淡褐色で目の周囲は褐色だが変異が多い。頭部からの上面は黒褐色で、淡褐色、白色等複雑な模様がある。翼は長く、翼下面は白いが、初列風切2〜3本に黒帯がある。体下面は白色から淡褐色で、黒褐色の縦斑があり、胸の方が太く、下腹に向かうに連れ細くなる。虹彩は黄色。嘴は黒い。足趾まで羽毛がある。
■特徴
集団ねぐらを作ることがある。
■採餌
草原や芦原を低く飛び、停空飛翔をしながらネズミ等の餌をとる。
■鳴き声
日本ではほとんど鳴き声が聞かれないが、夜間「ギャーウー」という叫び声を連続して鳴くことが多い。繁殖地では雄は「ウォッウォッウォッ」と鳴き、雌は「キャッ」「キャーッ」と鳴く。
■亜種
7亜種が知られ、日本で見られるのは基亜種のコミミズク(A.f.flammeus)。
■分布
アイスランド、ヨーロッパ北部、ロシア、北米北部、南米南部、ハワイ諸島、ガラパゴス諸島で繁殖。北部のものは冬季南ヨーロッパ、アフリカ、中東、インド、東南アジア、中国、朝鮮半島に渡る。日本には冬鳥としてほぼ全国に渡来する。
■福岡での事例
福岡でも冬鳥で、10〜4月頃見られる。
【今津】周辺農耕地で観察されている。

【2】1と同一個体。2008.4.8今津周船寺川水門にて撮影。

【3】2006.1.18今津太郎丸にて撮影。

【4】羽角が短く見える。2001.12.3今津元岡農耕地にて撮影。

【5】藪に隠れて休息していた。2008.2.1沖縄県豊見城市にて撮影。

【6】翼裏は白い。2015.1.9今津三角池にて撮影。

【7】飛ぶと羽角は寝て見えない。2008.2.12015.1.9今津三角池にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2018.12.28改