- 黒く短い嘴の、カニを主に食べる小型のカモメ類。
- ■形態
- 雌雄同色。夏羽では頭部は黒く、頸、尾、体下面は白い。翼は淡い青灰色で、初列風切の先は黒く先端に小さい白斑がある。黒い嘴は短く太い。足は暗赤色で、ユリカモメより濃い。
- 冬羽では頭部は白くなり、頬と頭の上に黒斑がある。
- 第1回冬羽は冬羽に似るが、雨覆や三列風切に褐色の幼羽が残る。
- ■特徴
- 世界的に個体数が少なく、約5,000羽と言われており、絶滅危惧II類に指定されている。九州北部には比較的渡来数が多い。
- ■採餌
- 干潟の上を飛び回り、ヤマトオサガニを中心としたカニ類を見つけると舞い降りて捕る。
- ■鳴き声
- 飛びながらよく「キィッ、キィッ」と鳴く。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- 中国東北部とモンゴルで繁殖し、韓国、中国南部、台湾、ベトナム北部で越冬する。日本には冬鳥として、九州や沖縄に渡来する。
- ■福岡での事例
- 福岡では冬鳥で11月から3月位まで見られる。
- 【室見川】殆ど入らないが、2005年11月に小田部小横で観察。
- 【今津】瑞梅寺川河口干潟で観察。
- 【和白】干潟で観察。
- 【多々良川】干潟で観察。
- 【和白】干潟
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