チドリ目カモメ科カモメ属
order CHARADRIIFORMES Family LARIDAE LARUS

ズグロカモメ(頭黒鴎)
Larus saundersi Saunder's Gull

L29〜32cm W87〜91cm
冬鳥
干潟・河口
【1】成鳥冬羽。2005.11.22室見川小田部小学校横にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。
黒く短い嘴の、カニを主に食べる小型のカモメ類。
■形態
雌雄同色。夏羽では頭部は黒く、頸、尾、体下面は白い。翼は淡い青灰色で、初列風切の先は黒く先端に小さい白斑がある。黒い嘴は短く太い。足は暗赤色で、ユリカモメより濃い。
冬羽では頭部は白くなり、頬と頭の上に黒斑がある。
第1回冬羽は冬羽に似るが、雨覆や三列風切に褐色の幼羽が残る。
■特徴
世界的に個体数が少なく、約5,000羽と言われており、絶滅危惧II類に指定されている。九州北部には比較的渡来数が多い。
■採餌
干潟の上を飛び回り、ヤマトオサガニを中心としたカニ類を見つけると舞い降りて捕る。
■鳴き声
飛びながらよく「キィッ、キィッ」と鳴く。
■亜種
亜種はない。
■分布
中国東北部とモンゴルで繁殖し、韓国、中国南部、台湾、ベトナム北部で越冬する。日本には冬鳥として、九州や沖縄に渡来する。
■福岡での事例
福岡では冬鳥で11月から3月位まで見られる。
【室見川】殆ど入らないが、2005年11月に小田部小横で観察。
【今津】瑞梅寺川河口干潟で観察。
【和白】干潟で観察。
【多々良川】干潟で観察。
【和白】干潟

【2】成鳥冬羽。2004.1.4和白干潟にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】夏羽。2003.3.13北九州曽根干潟にて撮影。Swarovski ATS65HD(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】成鳥冬羽。2009.12.6今津河口干潟にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 70-300mm ED VR

【5】成鳥冬羽。2009.12.6今津河口干潟にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 70-300mm ED VR

【6】第1回冬羽。雨覆に茶色の斑が見られる。2008.11.8今津周船寺川水門にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【7】第1回冬羽。雨覆に茶色の斑が見られる。2001.11.11北九州曽根干潟にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【8】第1回夏羽。2010.4.20今津河口干潟にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2011.9.3改