チドリ目チドリ科ムナグロ属
order CHARADRIIFORMES Family CHARADRIIDAE PLUVIALIS brisson

ムナグロ(胸黒)
Pluvialis apricaria European Golden Ploverr

L26〜28p
迷鳥
農耕地・干潟
【1】幼鳥。2020.10.28福岡県福岡市、今津工場裏にて撮影。
ムナグロによく似たヨーロッパに分布するチドリ類。
■形態
雌雄同色。
夏羽では頭頂からの上面が黄色、黒、白の斑が点在する。風切は黒い。額からの側頸、脇まで帯状に白く、下尾筒も白い。顔から腹までの中央は黒い。翼下面腋羽は白い。嘴は黒く、短く、細い。脚は黒色で、後趾がなく趾は3本。
冬羽では全体が黄褐色となり、黒褐色の斑が点在する。腹部は汚白色。
幼鳥は冬羽に似るが、黄色みが強く、上面の斑も多い。
よく似たムナグロとは嘴が小さく、翼下面が白い事、脚が短く、飛翔時に脚が翼端より出ない、鳴き声が違うなどの識別点がある。
■鳴き声
「ピッー」等と鳴く。
■亜種
亜種はない。
■分布
グリーンランドからロシア北中央部で繁殖し、ヨーロッパ南部、アフリカ北部で越冬する。
日本には2011年沖縄、2012年石川、2020年佐賀等で記録がある。
■福岡での事例
福岡でも迷鳥として記録がある。
【今津】2020年10月に観察された。

【2】腋羽が白い。2020.11.04福岡県福岡市、今津工場裏にて岡部氏撮影。

【3】飛翔。翼下面が白い。2020.11.04福岡県福岡市、今津工場裏にて岡部氏撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2001.01.11