チドリ目シギ科ヤマシギ属
order CHARADRIIFORMES Family SCOLOPACIDAE SCOLOPAX

ヤマシギ(山鴫)
Scolopax rusticola Eurasian Woodcock

L33〜35cm W61cm
留鳥又は冬鳥
林・水田・湿地・草地・河川
【1】2011.2.1福岡県筑紫野市にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。
全身褐色で夜行性のヤマシギ類。
■形態
雌雄同色。上面は赤味のある褐色で、黒、白、淡褐色等の横斑が点在する。尾は黒く先端は灰色。頭部の形は尖っており、白いアイリングのある目は頭頂の近くにある。灰褐色の細い眉斑があり、額は灰色味を帯びる。頭頂から後頭に黒褐色の太い横斑が4本あり、頭頂から1本目と2本目の横斑はほぼ同じ太さ。黒褐色の過眼線は明瞭で、目の下にも黒褐色線があるが、過眼線とは平行にならない。喉は白く、下面は淡褐色で褐色の横斑がある。嘴は肉色で先端から黒みを帯びている。脚も黒味のある肉色。
■特徴
人等に驚くと、樹の枝等に止まる。
■採餌
主に夕方から夜間に採餌する。長い嘴を泥の中に突き刺して、ミミズ等小動物を捕らえる。
■繁殖
繁殖期はオスが夕方や夜明けに、縄張り宣言の為、林の上空を鳴きながら飛び回る。産卵期は4〜6月。通常4個産卵し、雌だけが抱卵する。
■鳴き声
飛ぶ時に「キチッ キチッ」「ブー ブー」と鳴く。
■亜種
亜種はない。
■備考
かつてアマミヤマシギはヤマシギの亜種とされていた。
■分布
ユーラシア大陸の北部、中部で広く繁殖し、冬季はアフリカ北部、東南アジア等へ渡る個体もいる。日本では伊豆諸島、本州中部以で繁殖し、東北南部から南で越冬する。
■福岡で観察できる場所及び時期
福岡では冬鳥。
【室見川】矢倉橋周辺で観察されている。
【小戸公園】公園内の林で観察。
【今津】桑原の林で観察。

【2】1と同じ個体。2011.2.1福岡県筑紫野市にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【3】2016.2.25小戸公園にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2016.2.26改