チドリ目カモメ科カモメ属
order PROCELLARIIFORMES Family LARIDAE LARUS
ワシカモメ(鷲鴎)
Larus glaucescens Glaucous-winged Gull
L61〜68cm W132〜137cm
冬鳥
海岸・港
【1】冬羽。2007.2.2北海道えりも町にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。
嘴が大きく、風切が灰色の大型カモメ類。
■形態
雌雄同色。頭部から頸、体下面、尾は白く、背と翼は青灰色。頭部は長く見え、目は小さく感じる。初列風切の先も青灰色で先端に小さい白斑があり、静止時に翼先端が青灰色で、中に白斑が見える。足はピンク色。日本産カモメ類では一番大きな嘴は、下嘴のふくらみが大きく、黄色で、下嘴の先に赤い斑がある。光彩は暗色(まれに淡黄色の個体もいる)。
冬羽では頭部から頸にかけてもやっとした灰褐色の斑が入る。
第1回冬羽では全身が灰褐色で、白っぽい。
■特徴
成鳥になるまで4年かかる。
■採餌
魚類、貝類、甲殻類、小動物等の死骸を餌にする。
■繁殖
海岸の断崖や島の草地に集団営巣する。地上の窪みに、枯草、海藻等で巣を作る。通常2〜3個産卵し、雌雄で約26日抱卵する。
■鳴き声
オオセグロカモメの鳴き声と良く似ているがやや甲高い。シロカモメに似ている。
■亜種
亜種はない。
■分布
アリューシャン列島からアラスカ西海岸で繁殖し、冬季はカムチャッカ半島、千島列島、北米西岸などで越冬する。日本には冬鳥として、主に北海道に渡来する。
■福岡での事例
福岡ではまれな冬鳥で観察例がある。
【室見川】2011年4月19日に河口で第1回冬羽個体観察。
【志賀島】2002年12月に第1回冬羽個体を砂浜で観察

【2】冬羽。2007.2.2北海道えりも町にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【3】第1回冬羽。2007.2.2北海道えりも町にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。

【4第1回冬羽。2007.2.2北海道えりも町にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。

【5】第1回冬羽。2002.12.17志賀島にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【6】第1回冬羽。2011.4.19室見川河口にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【7】第3回冬羽?。005.6.27北海道網走にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2017.04.26改