チドリ目ウミスズメ科ウミガラス属
order PROCELLARIIFORMES Family ALCIDAE URIA

ウミガラス(海鴉)
Uria aalge Common Murre

L38〜43cm W64〜71cm
留鳥又は冬鳥
海上
【1】第1回冬羽又は冬羽。2007.2.3北海道小樽市にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICONCOOLPIX7900。
オロロン鳥と呼ばれ、天売島での繁殖が減っている海鳥。
■形態
雌雄同色。夏羽では全身が黒褐色で、次列風切先端と胸から下尾筒が白い。目の後方に白っぽい線がある。嘴は黒く、足も黒く短い。
冬羽では顔の目の後方、頬から喉、胸と白くなり、目の後方に細い黒褐色の線が延びる。
■採餌
水中を飛ぶように翼を動かして泳ぎ、魚、甲殻類、軟体類等を食べる。
■繁殖
絶壁の岩棚にコロニーを作る。巣材は使わず、直接岩の上に洋梨型の卵を1個産卵し、雌雄で抱卵、育雛する。抱卵日数は30〜33日。雛は飛べるようになる前に海に飛び込み、海上で親鳥から世話を受ける。
■鳴き声
繁殖地では「ウォルルーン」等と唸るように鳴く。この鳴き声をオロロンと聞きなして、オロロン鳥と言う。
■亜種
日本で繁殖、渡来するのは亜種ウミガラス(U.a.inornata)。
■分布
北太平洋及び北大西洋沿岸で繁殖し、冬季は南下する。日本では北海道の天売島で少数が繁殖し、冬季は本州北部以北で見られる。
■福岡での事例
福岡岡での記録は未確認。

【2】1と同一個体。冬羽。2007.2.3北海道小樽市にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICONCOOLPIX7900。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2009.5.3改