チドリ目シギ科クサシギ属
order CHARADRIIFORMES Family SCOLOPACIDAE TRINGA

ツルシギ(鶴鴫)
Tringa erythropus Spotted Redshank

L29〜32cm W61〜67cm
旅鳥
水田・湖沼・干潟
【1】冬羽。2003.4.5今津瑞梅寺川河口にて撮影。Swarovski ATS65HD(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
夏羽では黒い体と赤い足が良く目立つ中形のシギ類。
■形態
雌雄同色。夏羽では全身が黒く、翼と背に白斑が散在する。目の周りに白いアイリングがあり、黒く嘴の下嘴基部だけが赤い。足は長く暗赤色。
冬羽では上面は灰褐色で、下面は白い。また眉斑が白く明瞭。嘴基部と足の赤色は鮮やか。
幼羽は、冬羽に似るが、全体に暗色で、喉からの下面には灰褐色の斑が密ある。
■特徴
干潟より内陸の湿地に渡来することが多い。春の方が渡来数が多い。
■採餌
水棲昆虫やオタマジャクシなどの小動物を食べる。
■繁殖
林や藪のある沼沢地の地上に営巣し、通常4個産卵する。雄が主に抱卵する
■鳴き声
止まっている時に「チュイッ」と済んだ声でなく。繁殖地では飛びながら「チュィー チュィー チョッチョッ チュィー」等と鳴き、縄張りを宣言する。
■亜種
亜種はない。
■分布
ユーラシア大陸の亜寒帯から寒帯にかけて繁殖し、ヨーロッパ南部、アフリカ、インド、東南アジアで越冬する。日本には旅鳥として春秋に渡来するほか、本州以南で越冬するものもいる。また、秋より春の方が渡来数が多い傾向がある。
■福岡での事例
福岡では旅鳥で、2月〜5月と8〜10月に見られる。
【今津】周船寺川水門、田尻農耕地で観察。

【2】夏羽。2007.5.7佐賀県大授搦にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】冬羽。2006.3.17今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】幼羽。2001.10.7佐賀県有明干拓にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【5】左幼羽、右幼羽から第1回冬羽に換羽中(?)。2001.10.6今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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