チドリ目シギ科タシギ属
order CHARADRIIFORMES Family SCOLOPACIDAE GALLINAGO

タシギ(田鴫)
Gallinago gallinago Common Snipe

L25〜27cm W44〜47cm
旅鳥又は冬鳥
水田・湿地
【1】2002.10.31今津田尻にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
危険を感じると物陰にじっと隠れ、ある距離以上近づくと急に飛立って逃げてしまうジシギ類。
■形態
雌雄同色。クリーム色の頭央線、眉斑、黒色の側頭線、過眼線がある。過眼線は太く、眉班は目の前方であまり広くない。背や肩羽は黒い軸斑に赤褐色や灰色などが複雑に混じり、クリーム色の羽縁がある。肩羽のクリーム色の羽縁は外縁が幅広く、繋がって線状に見える。雨覆は黒褐色で、淡色の羽縁がある。飛翔時には次列風切先端の白線が、下雨覆の白色部と目立つ。尾羽は長く見え12〜18枚で、通常14枚。胸から下は淡褐色で黒褐色の横斑があり、腹中央は白い。黒い嘴は長く、他のジシギより基部と先端の太さに差がなく、棒のように見える。
幼羽では雨覆の羽縁が白く目立つ。
■特徴
飛んで逃げる時には「ジェッ」と鳴き、体を左右に傾けながらジグザグに飛ぶ。
■採餌
嘴を泥の中に垂直に突き刺し、ミミズや昆虫類を食べる
■繁殖
乾いた地上に営巣しする。通常4個産卵し、抱卵日数は17〜20日で、雌だけが抱卵する。
■鳴き声
繁殖地では雄は「チクッチクッ」と鳴きながら、オオジシギ同様に羽音を立てて急降下をする。冬季には「ジェッ」っと鳴いて、飛んで逃げる。
■亜種
日本に渡来するのは亜種タシギ'(G.g.gallinago)。
■分布
ユーラシア大陸北部と北米大陸北部で広く繁殖し、ヨーロッパ、北アフリカ、インド、東南アジア、北米南部で越冬する。
■福岡での事例
福岡では冬鳥で、9月〜4月に見られる。
【室見川】11月に福重団地横で観察。
【今津】周辺農耕地のの水田やハス田で観察。
【和白】塩浜の農耕地で観察。

【2】2001.9.1今津太郎丸農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】尾羽は普通14枚。2001.5.13今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】2002.9.7今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【5】2002.9.11今津太郎丸農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【6】幼羽と思われる。2002.10.31今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【7】幼羽と思われる。2002.9.26今津田尻にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【8】2003.9.25今津元浜にて撮影。 Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

【9】2005.4.3今津田尻にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2011.9.6改