チドリ目シギ科オオハシシギ属
order CHARADRIIFORMES Family SCOLOPACIDAE LIMNODROMUS Wied

シベリアオオハシシギ(シベリア大嘴鴫)
Limnodromus semipalmatus Asian Dowitcher

L24〜305cm W46〜52cm
まれな旅鳥
水田・湿地・干潟
【1】夏羽。2010.5.16今津周船寺川水門にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。
黒く長い嘴と足が目立つ大型のシギ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。夏羽オスは頭部から胸、脇が赤褐色で、額から頭頂に黒褐色の縦班があり、黒褐色の過眼線がある。背からの上面は黒い軸班に赤褐色や白い羽縁があり、各羽が細長く笹の波状。翼下面は白い。腰から尾は白く、尾には黒褐色の横班がある。腹から下尾筒は白っぽくて黒褐色の横班がある。嘴は長くて太く、全体に黒いが、下嘴基部は少し淡色。足は黒く長い。
メスはオスより淡い。
冬羽では全体が淡くなり、頭部から胸、脇は灰褐色で、淡い黒褐色の縦班があり、眉班は白い。上面は灰褐色で、羽軸が黒く、羽縁が白い。
幼羽は夏羽に似るが、頭部から胸、脇は淡い黄褐色で、黒褐色の細かい縦班があり、額から頂は茶褐色で黒い縦班がある。
■鳴き声
「チェッチェッ」「ケーッ」等と鳴く。
■亜種
亜種はない。
■分布及び観察できる時期
ユーラシア大陸東部オビ川流域、バイカル湖周辺、中国東北部等で局地的に繁殖し、インド、インドシナ、オーストラリア北部で越冬する。日本では1972年に青森県で記録されて、以来北海道から八重山まで渡来の記録がある。
■福岡で観察できる場所及び時期
福岡でも春に渡来の記録がある。

【2】夏羽。1と同一個体。2010.5.16今津周船寺川水門にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【3】夏羽。1と同一個体。2010.5.17今津瑞梅寺川河口干潟にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【4】夏羽。1と同一個体。2010.5.17今津瑞梅寺川河口干潟にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【5】夏羽。1と同一個体。2010.5.17今津瑞梅寺川河口干潟にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【6】幼羽。2005.8.25熊本県熊本市にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【7】翼下面は白い。幼羽。2005.8.25熊本県熊本市にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【8】肩羽などが笹の羽状。幼羽。2005.8.25熊本県熊本市にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2010.05.24改