オオズグロカモメ(大頭黒鴎）
Larus ichthyaetus　Pallas's Gull , Great Black-headed-Gull

夏羽では頭が黒くなる大型カモメ類。

■形態

雌雄同色。夏羽では頭部は頭巾をかぶったように黒く、眼先以外の目の上下に白色部がある。頸と尾、体下面は白い。背と翼上面は濃い青灰色で、初列風切の先は黒く、先端の白斑が大きい。嘴はやや長く、全体は黄色。先端は赤くて、その中に黒い帯がある。足は黄色または黄緑色。冬羽では頭部は白く、目の周囲から頬にかけて黒褐色の斑がある。嘴は最先端が黄色。

頭部の形に特徴があり、扁平で、頭頂が目のかなり後方にある。

■分布

黒海からカスピ海にかけて、及びモンゴルで繁殖し、中東からインドの沿岸部で越冬する。日本には数少ない冬鳥として九州沿岸に渡来する。

■福岡での事例

福岡での記録は未確認。