チドリ目シギ科オグロシギ属
order CHARADRIIFORMES Family SCOLOPACIDAE LIMOSA

オグロシギ(尾黒鴫)
Limosa limosa Black-tailed Godwit

L37〜41cm W70〜80cm
旅鳥
干潟・水田・湿地
【1】夏羽。2015.5.17糸島市泊にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII
長くまっすぐな嘴を持つ大型のシギ。
■形態
雌雄ほぼ同色夏羽雄は頭部から腹にかけてが赤茶色で、頭頂から後頸に黒褐色の縦斑がある。眉斑は白い。背からの上面は、黒、淡褐色、白の複雑な模様で、雨覆は灰褐色。尾は黒い。腹から下は白く、赤褐色と黒の横斑がある。嘴はまっすぐで、長く、淡い肉色で先端が黒い。足は長く、黒い。
冬羽では、頭部からの上面と胸は灰褐色となり、腹から下は白い。
雌は全体に淡色で、体も一回り小さい。
幼羽では、頭部から胸が淡褐色で、背からの上面は黒褐色の軸斑に淡褐色の羽縁がある。
■特徴
オオソリハシシギより淡水域を好む。
■採餌
長い嘴を垂直に突立て、主にゴカイなどを捕える。
■繁殖
繁った草の上に営巣し、通常4個産卵する。雌雄で抱卵し、抱卵日数は23〜24日。
■鳴き声
繁殖地では「ピューイ ピューイ」と大声で鳴きながらディスプレー飛翔をする。採餌中や飛び立つ時に「キッ キッ キッ」等と鋭く鳴く。
■亜種
日本に渡来するのは亜種オグロシギ(L.l.melanuroidae)。
■分布
ヨーロッパ中部から中央アジアと、アムール等で繁殖し、ヨーロッパ南部、アフリカ北部沿岸及び中部、インド、東南アジア、オーストラリアで越冬する。日本には旅鳥として春と秋に渡来する。
■福岡での事例
福岡でも旅鳥4〜5月と8月〜10月に見られるが、多くない。 。
【今津】干潟や周辺農耕地で観察。
【糸島】泊農耕地で観察。

【2】夏羽♂。2007.5.17佐賀県大授干拓にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【3】夏羽♂。腰は白いが尾羽は黒い。白い翼帯がある。2007.5.17佐賀県大授干拓にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【4】夏羽♀。2005.4.23長崎県対馬市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300。

【5】夏羽♀。2007.5.17佐賀県有明干拓にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300。

【6】夏羽から冬羽に換羽中。2004.9.17今津田尻にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300。

【7】擦れた夏羽から冬羽へ換羽中。2002.9.8佐賀県有明干拓にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【8】幼羽。2010.9.6今津田尻農耕地にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【9】幼羽。2005.9.25今津?にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【12】幼羽。2001.9.19今津周船寺川にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990

【13】 第1回冬羽へ換羽中。2005.9.18今津周船寺川にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2015.06.10改