チドリ目シギ科ミユビシギ属
order CHARADRIIFORMES Family SCOLOPACIDAE CROCETHIA

ミユビシギ(三趾鴫)
Crocethia alba Sanderling

L20〜21cm W40〜45cm
旅鳥又は冬鳥
砂質の干潟・砂浜
【1】夏羽。2013.5.13熊本県長洲町にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20EII。
冬羽では白っぽい体に、黒い翼角が目立つ小型のシギ類。
■形態
冬羽では白っぽい体に、黒い翼角が目立つ小型のシギ類。
雌雄同色。夏羽では頭から胸は赤褐色で黒褐色の縦斑がある。上面の各羽は軸斑が黒く赤褐色や白色の羽縁がある。腹からの下面は白い。嘴は黒く、足も黒い。趾は3本で、後趾がない。
冬羽では頭部に黒い縦斑があり、上面は灰白色。喉からの下面も白い。
幼鳥は頭部に黒い縦斑があり、上面は背や肩羽の黒い軸斑が明瞭で、白黒のコントラストが強い。特に肩羽はヒイラギ状の黒い軸斑。
■特徴
砂地を好み、砂浜や砂質の干潟にあらわれる。
■採餌
小型の甲殻類等を採る。
■繁殖
ツンドラ地帯の地上に営巣するが、密集して繁殖しない。通常4個産卵し、雌雄で抱卵し、抱卵日数は24〜32日。2巣分の卵を産み、最初の巣は雄が、後の巣は雌が抱卵する事もある。
■鳴き声
「クリィ」「チュッ」と小声で鳴く。
■亜種
亜種はない。
■分布
北極圏で繁殖し、北アメリカや南半球で越冬。日本には旅鳥として春秋に飛来するほか、本州中部以南で越冬するものもいる。
■福岡で観察できる場所及び時期
福岡では冬鳥で、8月〜5月に見られる。
【室見川】秋〜冬にマリナタウン人工海浜、愛宕で50羽以上の群れを観察。
【マリノアシティ】9〜5月ハマシギとの混群でヨットハーバーの桟橋上で休息。
【今津】稀に河口干潟で観察。
【和白】干潟で観察。
【西戸崎】冬季に砂浜で小群を観察。

【2】夏羽に換羽中。2010.4.29熊本県長洲町にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000 。

【3】夏羽。2013.5.13熊本県長洲町にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20EII。

【4】夏羽。2013.5.13熊本県長洲町にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20EII。

【5】夏羽から冬羽へ換羽中。肩羽に灰色の冬羽が出ている。2010.9.9室見川マリナタウン人工海浜にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【6】夏羽から冬羽へ換羽中。脚のフラッグは豪州ヴィクトリア州で付けられたもの。2010.9.9室見川マリナタウン人工海浜にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【7】冬羽。2005.1.11室見川マリナタウン人工海浜にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【8】冬羽。翼角が隠れている。2003.12.27室見川マリナタウン人工海浜にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【9】冬羽。2005.11.20和白にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【10】幼羽。2010.9.10室見川マリナタウン人工海浜にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【11】摩耗した幼羽。2010.9.9室見川マリナタウン人工海浜にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【12】砂地で餌を啄む。摩耗した幼羽。2010.9.9室見川マリナタウン人工海浜にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 70-300mm ED VR。

【13】第一回冬羽。雨覆に幼羽が残る。2003.12.27室見川マリナタウン人工海浜にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2013.05.13改