チドリ目ミフウズラ科ミフウズラ属
order CHARADRIIFORMES Family TURNICIDAE TURNIX

ミフウズラ(三班鶉)
Turnix suscitator Barred Buttonquail

L14〜16cm
留鳥
農耕地・牧草地
【1】若鳥。205.8.19沖縄県糸満市にて撮影にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。
サトウキビ畑をちょろちょろする、オスが子育てをする小さな鳥。
■形態
雄は頭部が白と黒の細かい斑で、頭頂から背にかけては褐色。上面は褐色に白と黒の斑がある。胸は黄褐色で黒い横斑がある。飛ぶと暗色の風切と、淡色の雨覆いのコントラストが目立つ。腹から下は橙褐色。嘴は鉛色。足は鉛色で後趾がなく、趾は3本。虹彩は淡い黄色。
雌は頭部に褐色味が少なく、腮から前頸にはっきりした黒斑がある。雌の方が大きい。
幼鳥や若鳥は雄に似るが、全体が淡色。
■特徴
一妻多夫の鳥で、雌が縄張りを持ち囀る。分類学的にはツル目だが、形態はキジ目のウズラによく似ている。
■採餌
地上を歩きながら草の実や昆虫などを食べる。
■繁殖
産卵期は4〜9月で、雌が縄張りを宣言し、それに引き寄せられて雄が交尾する。地上に営巣し、通常4個産卵する。抱卵、育雛は雄が行い、孵化した雛も綿羽が乾けば、雄親の後を追って巣を離れる。
■鳴き声
雌は繁殖期に「ブーゥ、ブーゥ」と低い声で連続的に鳴く。
■亜種
日本には亜種ミフウズラ(T.s.okinavensis)が繁殖する。
■分布
インド、スリランカから東南アジア、フィリピン、中国東南部、台湾に分布する。日本では南西諸島に留鳥として繁殖している。本州(山梨)や九州(鹿児島、種子島、馬毛島)でも記録がある。
■福岡での事例
記録はないと思われる。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2005.8.22