チドリ目シギ科キアシシギ属
order CHARADRIIFORMES Family SCOLOPACIDAE HETEROSCELUS

メリケンキアシシギ(メリケン黄脚鴫)
Heteroscelus incanus Wandering Tattler

L26〜29cm
少ない旅鳥
海岸の岩礁
【1】夏羽。2001.5.19千葉県茜浜にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
大平洋岸の地域に渡来するキアシシギにそっくりの中形のシギ類。
■形態
雌雄同色。夏羽では頭から上半面は模様のない暗灰褐色で、過眼線は黒く、眉斑とアイリングは白い。顔から喉は灰褐色の縦斑があり、胸から下尾筒まで同色の横斑が密にある。足は黄色、嘴は黒い。
冬羽では体上面及び胸は暗灰褐色で、腹から下は縞模様がなく白い。
キアシシギに似るが、キアシシギは上面が明るく、腹中央及び下尾筒に縞模様はなく、下嘴基部は黄色い。鳴き声も違う。
■特徴
干潟に出ることが少なく、磯や岩礁などにいる事が多い。
■鳴き声
「ピッピッピッ」と鳴き、長く伸ばさない。
■亜種
亜種はない。
■分布
アラスカで繁殖し、カルフォルニア、メキシコ西岸、南太平洋、ニューギニア頭部、オーストラリア北東部で越冬する。日本には旅鳥として春に本州東部の大平洋岸に渡来する。
■福岡で観察できる場所及び時期
福岡での記録は確認できなかったが、佐賀では記録がある。

【2】1と同一個体。夏羽。2001.5.19千葉県茜浜にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2011.9.4改