チドリ目シギ科キョウジョシギ属
order CHARADRIIFORMES Family SCOLOPACIDAE ARENRIA

キョウジョシギ(京女鴫)
Arenaria interpres Ruddy Turnstone

L21〜25.5cm W50〜57cm
旅鳥
干潟・岩礁・水田
【1】2005.5.15福岡市東区名島海岸にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300。
小石を嘴でひっくり返して餌を採るシギ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。夏羽雄では頭部は白く、頭頂に黒と褐色の縦斑がある。額から目、目から顎と黒い線があり、頸周りの黒線と続く。背からの上面は赤褐色で、黒の斑がある。翼は黒褐色で風切基部が白く、白い翼帯となる。腰から背にかけて白く、上尾筒は黒褐色。尾羽は白く先に黒褐色の幅に広い斑がある。頸周りの黒線は胸から脇へ続き、腹から下は白い。嘴は黒く短くて、若干上へ反っている。また、基部は太い。足はオレンジ色。
雌は頭部が褐色味を帯び、上面の赤褐色部は狭く、色も赤味が弱い。
冬羽では黒斑は薄くなり頭部全体が褐色になる。上面の赤味がなくなる。
幼鳥は冬羽に似るが、褐色味があり、上面の淡色の羽縁が目立つ。
■採餌
動物の死骸を好み、打ち上げられた魚や貝を良く啄む。繁殖期には昆虫を主な餌にする。
■繁殖
ツンドラ地帯の地上に営巣し、繁殖期はつがいで縄張りを持つ。通常4個産卵し、抱卵日数は21〜23日。
■亜種
日本に渡来するのは亜種キョウジョシギ(A.i.interpres)。
■分布
ユーラシアと北米大陸の亜寒帯で繁殖し、熱帯及び南半球の海岸沿いで越冬する。日本には旅鳥として春と秋に渡来する。本州中部以南では少数が越冬する。
■福岡での事例
福岡では旅鳥で4〜5月および8月〜9月に見られる。
【今津】瑞梅寺川河口で稀に観察。
【多々良川】名島の磯で観察。

【2】夏羽オス。2004.5.14福岡市名島にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

【3】夏羽オス。羽は摩耗している。2005.5.15福岡市名島にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

【4】夏羽メス。2004.5.9福岡市名島にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

【5】夏羽のオス(左)とメス(右)。2004.5.9福岡市名島にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

【6】冬羽。2008.2.2沖縄県豊見城市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

【7】冬羽。2008.2.2沖縄県豊見城市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2013.9.5改