チドリ目シギ科ダイシャクシギ属
order CHARADRIIFORMES Family SCOLOPACIDAE NUMENIUS

コシャクシギ(小杓鴫)
Numenius minutus Little Curlew

L29〜32cm W68〜71cm
旅鳥
草原・農耕地
【1】目先の過眼線が不明瞭。2017.04.23糸島市にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-E17II。
草地を好む、シャクシギの中で一番嘴の短い中形のシギ類。
■形態
雌雄同色。全体が淡褐色で、頭頂は黒褐色で、淡黄褐色の頭央線があり、目の後ろに黒褐色の線がある。黒い嘴は頭長の1.5倍くらいの長さで、下に少し湾曲する。嘴基部は肉色。上面は黒褐色の軸斑に淡黄褐色の羽縁がある。腰から尾には淡褐色に黒褐色の横斑がある。頸から胸には黒褐色の縦斑があり、脇は横斑状になる。足は淡い肉色。
■特徴
干潟に出る事は稀。
■採餌
草地を歩きながら、昆虫などを捕らえる。
■繁殖
地上に営巣し、通常4個産卵し、抱卵日数は22〜23日。雌だけが抱卵する。
■鳴き声
飛び立つ時などに「ピピピ」と3声で鳴く。
■亜種
亜種はない。
■分布
シベリア東部で繁殖し、ニューギニア、オーストラリアで越冬する。日本には数少ない旅鳥として春秋に渡来する。
■福岡で観察できる場所及び時期
福岡でも旅鳥で、4〜5、8月〜10月頃に観察されているが、春の方が記録が多い。
【今津】太郎丸、田尻農耕地にて春に小群を観察。
【前原】新田農耕地にて春に小群を観察。

【2】2017.04.23糸島市にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-E17II。

【3】2010.04.29今津田尻農耕地にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【4】農耕地でミミズを捕まえた。2017.04.23糸島市にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-E17II。

【5】頭央線がある。警戒すると、草の中でじっとする。2010.4.29今津田尻農耕地にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2010.05.03改