チドリ目ウミスズメ科ウミスズメ属
order CHARADRIIFORMES Family ALCIDAE SYNTHLIBORAMPHUS

カンムリウミスズメ(冠海雀)
Synthliboramphus wumizusume Japanese Murrelet

L24〜26cm
留鳥又は冬鳥
海上・離島
【1】夏羽。2009.5.1福岡県宗像市にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 18-105mm ED VR。
日本近海でのみ繁殖するウミスズメ類。
■どんな鳥
雌雄同色。夏羽では頭は黒く、頭頂に長い冠羽があり、目の上から後頸は白い。背からの上面は暗青灰色。胸から下は白い。嘴は青灰色。
冬羽では冠羽なくなり、後頸までの白色部も黒くなる。また、喉も白くなり、ウミスズメに似るが、側胸の白色部はウミスズメのように目の後方まで食い込まない。
■採餌
潜水して小魚、甲殻類、貝類等を捕らえて食べる。
■繁殖
離島の岩の隙間や割れ目、石垣、草の間などに営巣する。通常2個産卵する。雌雄交代で1ヶ月程抱卵する。孵化した雛は2日程で親鳥に導かれて巣を離れ、海で生活を始める。
■鳴き声
「チッ チッ」と鳴く。繁殖地では夜間に「ビュビュビュ」とややゆっくり鳴く。
■亜種
亜種はない。
■分布
日本以外では朝鮮半島南部で繁殖し、日本周辺海域で棲息する。日本では本州、九州、四国、伊豆諸島の離島で繁殖し、通年周辺海域で見られる。
■福岡での事例
福岡でも留鳥で、筑前沖ノ島での繁殖が知られているが、繁殖地以外の沿岸で見られる事は稀。

【1】夏羽。2009.5.1福岡県宗像市にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 18-105mm ED VR。

【3】夏羽。2004.3.21熊本県天草にて撮影。NICON COOLPIX990 +TC-E3ED。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2009.5.3改