チドリ目チドリ科コチドリ属
order CHARADRIIFORMES Family CHARADRIIDAE CHARDRIUS

ハジロコチドリ(羽白小千鳥)
Charadrius hiaticula Common Ringed Plover

L19cm
旅鳥または冬鳥
干潟・河口・埋立地
【1】冬羽に換羽中。嘴は上嘴基部もまだ黄橙色。2012.9.24にて今津田尻にて撮影。 Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20EII。
夏羽では嘴基部のオレンジ色が目立つ小型のチドリ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。夏羽では嘴の上から続く過眼線は黒く、額の白色部の上からの黒い帯と繋がる。頭頂から後頭は灰褐色で、眉斑は白い。喉から、後頸は白く、背から続く黒い帯が、胸で繋がる。背からの上面は灰褐色。胸から下は白い。嘴は黄橙色で、先端が黒い。足は黄橙色。風切羽は黒いが、上部が白く、飛翔時明瞭な白い翼帯となる。
冬羽では夏羽の黒色部分が黒褐色になり、細くなる。嘴は黒くなるが、基部に黄橙色部分が残るものもいる。
雌は雄の黒色部が淡い。
幼羽は冬羽に似るが、上面にははっきりした淡色の羽縁があり、眉斑は汚白色ではっきりしている。
■特徴
白い翼帯からハジロコチドリの名前となる。
■鳴き声
「プーイッ」「ピューイ」等と鳴く。
■亜種
日本に渡来するのは、シベリアで繁殖し、西アジアで越冬する亜種ハジロコチドリ(C.h.tundrae)。
■分布
ユーラシア大陸やグリーンランドなどの北極海沿岸で繁殖し、地中海沿岸から中東、アフリカで越冬する。日本では数少ない旅鳥または冬鳥として各地に全国に渡来する。
■福岡での事例
福岡では数少ない旅鳥または冬鳥。人工島、和白干潟ではよく越冬する。
【今津】2010.9渡りの時期に幼鳥が浜崎漁港で見られた。
【和白】干潟で観察。

【2】冬羽。2004.1.4和白にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】冬羽。2004.1.4和白にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】冬羽。2005.11.20和白にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICONCOOLPIX7900。

【5】冬羽。2005.11.20和白にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICONCOOLPIX7900。

【6】冬羽。2005.11.20和白にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICONCOOLPIX7900。

【7】冬羽から夏羽へ換羽中。眉斑から額に黒みが出ている。2005.4.9佐賀県東与賀町にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【8】擦れた幼羽。2010.9.11今津浜崎漁港にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICONCOOLPIX P6000。

【8】間接頭かき。7と同じ個体。擦れた幼羽。2010.9.11今津浜崎漁港にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICONCOOLPIX P6000。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2010.9.27改