チドリ目カモメ科アジサシ属
order CHARADRIIFORMES Family LARIDAE STERNA

ベニアジサシ(紅鯵刺)
Sterna dougallii Roseate Tern

L33〜43cm W72〜80cm
夏鳥
干潟・海岸
【1】2003.7.20鹿児島県奄美大島にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300。
夏羽では赤い嘴と足が綺麗なアジサシ類。
■形態
雌雄同色。夏羽では額から頭上、後頸が黒く、顔から下は白い。背からの体上面は淡い青灰色。尾は白く、長く、切れ込みの深い燕尾。静止時尾端は翼端を越える。嘴は赤く先端が黒い。足も赤い。繁殖期には喉から下がピンク色味を帯び、嘴も黒くなる。
冬羽は額から頭頂にかけて白くなり、嘴も黒くなる。足も黒ずみ褐色になる。
幼鳥は額が少し白く、背、肩羽、三列風切りが黒褐色の斑がある。尾は短く翼端を越えない。嘴は黒く、足も黒い。
■分布
イギリス、アフリカ東南部、インド洋の島嶼、東南アジア、フィリピン、インドネシア、オーストラリア、中国南部、北米東岸、カリブ海の島々に分布し、北のものは冬季は南に渡る。日本では奄美列島以南に夏鳥として渡来し繁殖する他、福岡県の有明海の人工島で夏鳥として渡来し繁殖する。ほんしゅう、四国、九州でもまれに観察される。
■福岡での事例
福岡では有明海の人工島に夏鳥として渡来し5〜9月頃見られる。

【2】2003.7.20鹿児島県奄美大島にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300。

【3】幼鳥。2004.9.25沖縄県本部町にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2011.9.3改