チドリ目シギ科タシギ属
order CHARADRIIFORMES Family SCOLOPACIDAE GALLINAGO

アオシギ(青鴫)
Gallinago solitaria Solitary Snipe

L29〜31cmW51〜56cm
冬鳥
山間部の渓流・水田・湖沼畔
【1】2007.11.19福岡県久山町にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。
山地の渓流で1羽ぽつんといる事の多い、大型のジシギ類。
■形態
雌雄同色。背からの上面は黒褐色と褐色、白色の細かい模様があり、背と、肩羽の羽縁は白く2本の線に見える。風切は黒く、次列風切先端は白くない。尾羽は20枚(16〜28枚の例もある)で、基部は黒く、橙色の先に黒と白の帯がある。顔は白っぽく、額から後頭迄黒褐色で白い頭央線がある。黒褐色の過眼線に平行に、頬にも黒褐色の線がある。体下面は白く、黒褐色の横縞が密にある。嘴は長く暗い肉色。脚は黄緑色。
顔や体下面の白い部分がうっすら青みを帯びている。
■特徴
歩く時に体を屈伸するように上下に動かす。
■採餌
渓流や湿地等を歩いて長い嘴を土に差し込み、ミミズや昆虫等の餌を捕る。
■繁殖
繁殖地では他のジシギ類と同様の羽音を伴う空中ディスプレイを行う。湿った落葉広葉樹林の藪の窪みに、ヤナギの葉を敷いて巣作りをする。通常4個産卵する。
■鳴き声
「ジェッ」と鳴いて川沿いを飛んで逃げる事が多い。
■亜種
日本に渡来するのは亜種アオシギ(G.s.japonica)。
■分布
ヒマラヤ北部からチベット、モンゴル、バイカル湖南部から東部、サハリン等で繁殖し、冬期は標高の低いところや、温暖な場所へ移動する。日本には冬鳥として北海道から沖縄迄記録があるが、本州中部以南では少ない。
■福岡での事例
福岡でも少ない冬鳥

【2】嘴は赤土にまみれている。1と同一個体。2007.11.19福岡県久山町にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【3】頭央線がある。嘴は赤土にまみれている。1と同一個体。2007.11.19福岡県久山町にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2011.10.26改