チドリ目シギ科ヤマシギ属
order CHARADRIIFORMES Family SCOLOPACIDAE SCOLOPAX

アマミヤマシギ(奄美山鴫)
Scolopax mira Amami Woodcock

L34〜36cm
留鳥
森林
【1】2003.7.20鹿児島県奄美大島にて撮影。NICON COOLPIX4300+TC-E3 ED。
ヤマシギによく似た、奄美大島等にしか棲息しない日本固有種。
■形態
雌雄同色。上面は褐色で、黒、白、淡褐色等の横斑が点在する。尾は黒く先端は灰色。眼の周りにピンク色の裸出部がある。頭頂から後頭に黒褐色の太い横斑が4本あり、頭頂から1本目の横斑は、後の3本より細い。黒褐色の過眼線は明瞭で、目の下にも平行に黒褐色線がある。喉は白く、下面は淡褐色で褐色の横斑がある。嘴は肉色で先端から黒みを帯びている。脚は長めで、太く、黒味のある肉色。
■特徴
夜行性で、生息地では林道を走る車の光で驚いて立ちすくむ姿がよく見られる。また、樹の枝に止まったりする。
■採餌
主に夕方から夜間に採餌する。長い嘴を泥の中に突き刺して、ミミズ等小動物を捕らえる。
■鳴き声
飛び立つ時「ジェ ジェ」と鳴き、飛びながら「ヴープー」と鳴く。
■亜種
亜種はない。
■備考
以前はヤマシギの亜種とされていた。
■分布
奄美大島、加計呂麻島、徳之島などだけに留鳥として繁殖し、冬季沖縄本島や沖永良部島などでも観察されている。
■福岡で観察できる場所及び時期
福岡には分布しない。

【2】2003.7.20鹿児島県奄美大島にて撮影。NICON COOLPIX4300+TC-E3 ED。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2011.2.1改