ブッポウソウ目カワセミ科アカショウビン属
order PROCELLARIIFORMES Family ALCEDINIDAE HALCYON

アカショウビン(赤翡翠)
Halcyon coromanda Ruddy Kingfisher

L27cm
夏鳥
平地から山地の渓流や湖沼に沿った林
【1】亜種アカショウビン。2011.6.7宮崎県川南町にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。
雨の日に特徴ある鳴き方でよく囀る全身が赤褐色のカワセミ類。
■形態
雌雄同色。上面は赤褐色で、翼に赤紫光沢がある。腰の中央に水色の羽があり、飛翔時に目立つ。腮と喉上部が淡褐色で、その他の下面は橙褐色。嘴は赤く、足も赤い。
雌より雄の方が全体に羽色が濃い。
亜種リュウキュウアカショウビンは上面の紫色味が強く、腰の水色の羽は大きくて濃い。
■特徴
林の中を一直線に飛び、ホバリングはしない。
■採餌
枝等に止まって、地上や水面の餌を舞い降り捕る。深い水の中に全身潜る事はない。カエル、トカゲ、ザリガリ、昆虫類を主に食べる。
■繁殖
産卵期は6〜7月。樹洞や、朽ち木に穴を掘ったりして営巣。通常5個産卵する。
■鳴き声
繁殖期の早朝や、雨天時に「キョロロロロ…」と尻下がりに鳴く。飛び立つ時によく「キョロ、キョロ、キョロ」と鳴く。
■亜種
日本では九州以北に渡来する亜種アカショウビン(H.C.major)と、南西諸島に渡来する亜種リュウキュウアカショウビン(H.C.bangsi)の2亜種がある。
■分布
インド北東部から東南アジアにかけて、及び中国北東部、朝鮮半島に分布。北部のものはフィリピン、インドネシアなどに渡る。日本ではほぼ全国に夏鳥として渡来する。
■福岡での事例
福岡では少ない夏鳥で5〜8月頃見られる。
【室見川】上流石釜付近から曲渕ダムで観察されている。

【2】腰の中央に水色の羽がある。亜種アカショウビン。1と同一個体。2011.6.7宮崎県川南町にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【3】亜種アカショウビン。2005.6.1宮崎県高原町にて撮影。Swarovski ATS65HD(20-60ZOOM)+Swarovskiデジタルカメラベース+NICON COOLPIX7900。

【2】亜種アカショウビン。2003.6.1宮崎県高原町にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300。

【3】亜種リュウキュウアカショウビン。2003.7.20鹿児島県奄美大島にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2011.06.08改