アマツバメ目アマツバメ科アマツバメ属
order PROCELLARIIFORMES Family APOIDAE APUS

ヒメアマツバメ(姫雨燕)
Apus nipalensis House Swift

L13cm W28cm
留鳥
市街地・農耕地・河川
【1】飛翔。下面は黒く、喉だけ白い。2017.6.4糸島市にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED。
浅い凹尾の小型のアマツバメ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。全体が青い光沢のある黒褐色で、腰と上尾筒は白い。翼は短く、尾は浅い凹尾。喉も白色。嘴は黒く短い
■特徴
翼が長く、脚が短い為地上からは飛び立つ事が出来ない。
■採餌
上空を飛び回りながら昆虫類を捕らえる。
■繁殖
産卵期は4〜8月。コシアカツバメやイワツバメの古巣を利用する他、空中に漂っている羽毛や枯草等を唾液で固め自分でも巣を作るが、その場合は数つがいが一緒の事が多い。巣の入り口に羽毛をつける習性がある。通常3個産卵する。
■鳴き声
「チュリリリリ」「ジュリリリリ」と聞こえる声で鳴きながら飛ぶ。
■亜種
日本に分布するのは亜種ヒメアマツバメ(A.n.kuntzi)。日本鳥類目録第6版では、日本に分布するのは、アフリカやインドに分布するニシヒメアマツバメ(Apus affinis)の亜種ヒメアマツバメ(A.a.subfurcatus)とされていたが第7版では別種された。
■備考
夜間は繁殖期以外でも巣をねぐらとする。
■分布
ヒマラヤから東南アジア、中国南部、台湾等に分布。日本では1967年に静岡市で繁殖が確認されて以来分布を広げて、関東以南の大平洋岸に分布する。
■福岡での事例
福岡でも繁殖しているが、多くはない。
【室見川】春秋の渡りの時期等に飛翔を確認。建物に巣の跡らしきものも確認したことがある。

【2】飛翔。浅い凹尾。2009.4.26大分県臼杵市にて撮影。Nicon D90+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-20EII。

【3】腰は白い。2017.6.4糸島市にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED。

【4】巣。コシアカツバメの古巣を利用していた。2017.6.6糸島市にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2015.6.8改