アマツバメ目アマツバメ科アマツバメ属
order PROCELLARIIFORMES Family APOIDAE APUS

アマツバメ(雨燕)
Apus pacificus Forl-tailed Swift

L19〜20cm W43〜48cm
夏鳥
海岸から高山
【1】腰が白い。2014.6.30今津太郎丸にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。
鎌のような翼で、上空を高速で飛び回るアマツバメ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。全体が黒褐色で、腰は白い。翼は細長く、鎌状で、尾は深い凹尾。喉から顎は汚白色で、胸から下も黒褐色で、汚白色の細かい横斑がある。嘴は黒く短い。
■特徴
海岸や山の岩壁の割れ目に巣を作り、そこに戻る以外は空中を飛んでおり、地面などに降りることはない。
■採餌
空中を飛びながら昆虫などを採餌する。
■繁殖
産卵期は6〜8月。海岸や山地の岩壁にコロニーを作る。岩の割れ目に枯草を唾液で固めて皿形の巣を作る。通常2〜3個産卵する。
■鳴き声
飛びながら「ツィリリリ」「ジュリリリリ」と鳴く。
■亜種
日本に渡来するのは、北海道で繁殖する亜種キタアマツバメ(A.P.pacificus)と、本州以南で繁殖する亜種アマツバメ(A.P.kurodae)がある。
■分布
西シベリア南部からネパール、インドシナ北部で繁殖し、北のものはインド南部、インドシナ南部、ニューギニア、オーストラリアで越冬する。日本には夏鳥として九州以北に渡来する。
■福岡での事例
福岡では夏鳥。
【今津】農耕地の上空で観察。
【烏帽子島】糸島半島北西海上の灯台のある烏帽子島で繁殖している。

【2】尾は広げると浅い凹尾になる。2012.5.19今津元浜にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【3】尾は燕尾。2013.8.26長崎県宇久島にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【4】下面は黒褐色の鱗状の斑がある。2014.6.30今津太郎丸にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【5】飛び回りながら空中で虫を捕る。2014.6.30今津太郎丸にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2015.6.5改