アビ目アビ科アビ属
order GAVIIFORMES Family GAVIIDAE GAVIA Forster

オオハム(大波武)
Gavia arctica Black-throated Loon

L72cm W120cm
冬鳥
海上、沿岸近くの湖沼

【1】冬羽。2010.5.12室見川新室見橋にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。
冬羽では後脇に白斑が見えるのが特徴のアビ類。
■形態
雌雄同色。冬羽では額からの上面は黒褐色。頬、喉から下は白い。水上では後脇に白斑が見える。嘴は鉛色で、シロエリオオハムに比べて大きくて長め。虹彩は赤い。足は黒く、水かきは桃色。
夏羽では頭部から後頸が灰色で、喉は暗い。前頸は緑色光沢がある黒で、横頸には横に連なった白い縦斑が並ぶ。上面は光沢のある黒色で、白い角斑が並ぶ。胸から下は白い。
■採餌
潜って魚を主に捕る。
■亜種
日本に渡来するのは亜種オオハム(G.a.viridigularis)。
■備考
冬羽で頸を曲げた時に、喉のくびれがシロエリオオハムの黒い輪ように見えることがある。
■分布
ユーラシア大陸北部一帯と、アラスカ西北部の一部で繁殖し、ヨーロッパ沿岸、黒海、カスピ海、カムチャッカから台湾近海にかけての海域で越冬する。日本には冬鳥として渡来し、九州以北で越冬する。
■福岡での事例
福岡では冬鳥で、11月〜4月頃海上で見られる。
【室見川】2010年4月に新室見橋周辺で観察。
【今津】河口干潟で見られた
【小戸公園】ハーバー出入り口で観察。
【志賀島】海の中道東岸海上にて観察。

【2】冬羽。2011.2.22海の中道にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【3】冬羽。後頸は夏羽への換羽中か?2011.2.22海の中道にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【4】夏羽に換羽中。2011.4.14海の中道にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【5】歩けないので、脚で体を押して陸上に上がる。冬羽。1と同一個体。2010.4.18室見川新室見橋にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【6】冬羽。1と同一個体。2010.4.18室見川新室見橋にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 70-300mm ED VR。

【7】潜水して魚を捕らえる。冬羽。1と同一個体。2010.4.14室見川新室見橋にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 70-300mm ED VR。

【8】喉に輪がない。冬羽。2008.2.15今津河口干潟にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【9】水掻が見える。8と同一個体。冬羽。2008.2.15今津河口干潟にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2011.04.14改