- 昼間は木の枝に平行に止まり、木と見間違う夜行性の鳥。
- ■形態
- 雌雄ほぼ同色。雄は全体が黒褐色で、灰白色、赤褐色などの斑が混じった複雑な模様で、顎線は白で、喉にも白斑が二つある。翼は長く、外側初列風切先端近くに白斑がある。外側尾羽3、4対の先端近くにも白斑がある。嘴は短いが、横幅があり、嘴基部に長い髭がある。目は大きく、虹彩は暗褐色。
雌は顎線や、喉、初列先端の白斑は褐色味を帯び、尾羽先端の白斑はない。
- ■鳴き声
- 繁殖期には夕方と夜明け前に「キョキョキョキョ《と長く鳴き続ける。
- ■行動
- 枝と平行に止まる。
- ■採餌
- 夕方から夜にかけて、長い翼でふわふわと飛び回り、飛んでいるガなどの昆虫を捕らえる。
- ■繁殖
- 産卵期は5~8月。巣は作らず、林内や草原の地上に直接産卵する。通常2個産卵し、抱卵日数は約19日。孵化した雛は数日間その場所に留まる。抱卵期間中、親鳥は人が近づいても飛び立たず、口を大きく広げて威嚇する事が多く、卵を別な場所に移動させる事もある。
- ■亜種
- 2亜種あり、シベリア南東部から日本、朝鮮半島および中国東部に分布する亜種ヨタカ(C.j.jotaka)、パキスタン北西部からヒマラヤ山脈を経てインド、ミャンマー、中国、マレー半島に分布する亜種C.j.hazarae。
- ■分布
- インドから東南アジア、中国東部、ロシア極東南部、朝鮮半島等に分布し、北方のものは冬季に南に渡る。
日本では亜種ヨタカ(C.j.jotaka)、が九州以北に夏鳥として渡来する
- ■福岡での事例
- 福岡でも夏鳥。
【室見川】春の渡りの時期に曲淵ダムで早朝鳴き声を確認した事がある。
【南公園】春の渡りの時期に観察。
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