ツル目
GRUIFORMES
ツル科
Gruidae
ツル属
Grus (Brisson, 1760)

タンチョウ(丹頂)
Grus japonensis (Muller, PLS, 1776)  Red-crowned Crane
L138〜152cm・W220〜250cm
留鳥又は少ない冬鳥
湿地・河川の中洲・牧草地
【1】成鳥。2007.02.11佐賀県伊万里市、八谷搦にて撮影。
日本で唯一繁殖する天然記念物のツル。
■形態
雌雄同色。全身が白く、額と、喉から頸、次列及び三列風切が黒い。頭頂は赤い皮膚が裸出している。嘴は長く黄色。足は黒い。静止時には黒い風切が尾羽のように見える。
幼鳥は頭部から頸、背、雨覆などが褐色で、次列及び三列風切は黒褐色。頭頂の赤い皮膚の裸出部はない。
■鳴き声
雄が「クオーン」と鳴き、雌が「カゥカゥ」「カッカッ」等と2声で続き、一つの鳴き声に聞こえる
■採餌
地上を歩きながら地上の餌を食べる。小魚等の動物質の餌もよく食べる。
■繁殖
産卵期間は3〜4月。湿地につがいで2〜7平方Kmの大きな縄張りをもち、盛り上がった草むらの上にヨシを積み上げて営巣する。通常2個産卵する。抱卵日数は32〜33日。
■亜種
亜種はない。
■分布
モンゴル東部から、ウスリー、中国東北部で繁殖し、朝鮮半島中央部、中国揚子江流域で越冬する。
日本では北海道東部及び国後島に留鳥として分布。まれに本州・四国・九州・佐渡で記録されている。
■福岡での事例
福岡でも記録がある。
【今津】記録がある。

【2】成鳥。2007.02.11佐賀県伊万里市、八谷搦にて撮影。

【3】左は雄、中央は雌、右は雛。20020.6.29北海道浜中町にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2019/11/22作成