- 日本で唯一繁殖する天然記念物のツル。
- ■形態
- 雌雄同色。全身が白く、額と、喉から頸、次列及び三列風切が黒い。頭頂は赤い皮膚が裸出している。嘴は長く黄色。足は黒い。静止時には黒い風切が尾羽のように見える。
幼鳥は頭部から頸、背、雨覆などが褐色で、次列及び三列風切は黒褐色。頭頂の赤い皮膚の裸出部はない。
- ■鳴き声
- 雄が「クオーン」と鳴き、雌が「カゥカゥ」「カッカッ」等と2声で続き、一つの鳴き声に聞こえる
- ■採餌
- 地上を歩きながら地上の餌を食べる。小魚等の動物質の餌もよく食べる。
- ■繁殖
- 産卵期間は3〜4月。湿地につがいで2〜7平方Kmの大きな縄張りをもち、盛り上がった草むらの上にヨシを積み上げて営巣する。通常2個産卵する。抱卵日数は32〜33日。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- モンゴル東部から、ウスリー、中国東北部で繁殖し、朝鮮半島中央部、中国揚子江流域で越冬する。
日本では北海道東部及び国後島に留鳥として分布。まれに本州・四国・九州・佐渡で記録されている。
- ■福岡での事例
- 福岡でも記録がある。
【今津】記録がある。
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