ツル目
GRUIFORMES
ツル科
Gruidae
Leucogeranus属
Leucogeranus (Bonaparte, 1855)
ソデグロヅル(袖黒鶴)
Leucogeranus leucogeranus
(Pallas, 1773) Siberian Crane
L125〜137cm・W230〜260cm
まれな冬鳥
湿地・水田・畑
【1】2001.12.29鹿児島県出水市にて撮影。
白と赤の、飛ぶと黒と白のコントラストが美しい大型ツル類。
■形態
雌雄同色。全身白く、初列風切、初列雨覆、小翼羽のみが黒く、翼を閉じている黒色部は隠れる。目の周りから嘴にかけて皮膚が裸出していて赤い。嘴は長く、淡紅色から暗紅色。虹彩は黄色。足は淡紅色。
幼鳥は頭部からの上面は褐色の羽が多く混じり、胸からの下面は白い。目の周囲の皮膚の裸出部も赤味が少ない。
■鳴き声
「クル クルー」と鳴く。求愛の時には「カラックルル カララララ」等と鳴く。
■採餌
地上や水際を歩きながら、ザリガニや小魚等の小動物を捕食し、水草や植物の種子等を採餌する。
■繁殖
湿地や池畔につがいで広い縄張りをもち、地上にヨシやイ等の茎や葉を積み重ねて大きな巣を作る。通常2個産卵する。
■名前の由来
和名は翼先端が黒い事に因る。
■亜種
亜種はない。
■分布
シベリア北東部で局地的に繁殖し、中国長江流域、インド北部で越冬する。
日本ではごくまれな冬鳥。
■福岡での事例
福岡での記録はない。
【2】1と同一個体。2001.12.29鹿児島県出水市にて撮影。
【3】2009.03.03鹿児島県出水市にて撮影。
【4】3と同一個体。初列風切は黒い。2009.03.03鹿児島県出水市にて撮影。
【5】成鳥と幼鳥。2009.03.03鹿児島県出水市にて撮影。
【6】幼鳥。初列風切は黒い。2009.03.03鹿児島県出水市にて撮影。
【7】6と同一個体。幼鳥。初列風切は黒い。2009.03.03鹿児島県出水市にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2019/12/05作成