- 顔の部分が赤く裸出した、世界で一番大きなツル類。
- ■形態
- 雌雄同色。頭部から上頸は赤く皮膚が裸出し、額から頭頂と、耳羽は灰色、中頸は白く、下頸からの全身は灰色。翼は初列雨覆と初列風切は黒く、三列風切先端は白い。嘴は黒く、虹彩は黄色から橙色。脚は濃ピンク色。
- ■行動
- 渡りは行わないが、水を求めて移動することもある。つがいや家族群を形成して生活する。
- ■採餌
- 肉食傾向の強い雑食で、昆虫、魚類、カエル、爬虫類を捕食する他、果実、種子等を採餌する。
- ■繁殖
- 沼地や水田の浅い水の中にイグサや藁等の植物と泥を積み上げて、直径2m高さ1m程の島状の大きな巣を作り繁殖する。巣は隠されておらず、つがいで積極的に防御する。通常2個産卵する。雌雄共に抱卵し、抱卵日数は約31~36日。
- ■亜種
- 3亜種あり、インド北部、ネパール、バングラデシュに分布する亜種シロエリオオヅル(A.a.antigone)、カンボジア、ラオスに分布する亜種ヒガシオオヅル(A.a.sharpii)、オーストラリア北東部に分布する亜種オーストラリアオオヅル(A.a.gillae)。
IOCリストにはないが、フィリピン、マレーシアに分布していた亜種ルソンオオヅル(A.a.luzonicae)は絶滅したとされる。
- ■分布
- インド北部からネパール、バングラディシュ、カンボジアからラオス、オーストラリア北部に分布する。
|