- 顔の裸出部が赤白とはっきり分かれた、麦藁状の冠羽のあるツル類。
- ■形態
- 雌雄同色。額から頭頂はビロード上の黒い羽があり、頭頂には麦藁色の放射状の冠羽がある。頸から背及び肩羽からの上面は灰黒色。翼は白く、内側の大雨覆は淡黄色で、初列風切と外側2枚の次列風切は黒く、次列風切と三列風切は赤褐色。
嘴は黒く、虹彩は白い。目の後方からこめかみは白く皮膚が裸出しており、頬は赤く皮膚が裸出している。喉に赤やピンクの肉垂がある。下面も灰黒色。脚は黒い。
若鳥は冠羽も長くなく、頭部や頸部・肩羽が褐色みをおびる。顔の皮膚の裸出部にも淡色の羽毛が生えている。
- ■行動
- ツルの仲間では例外的に、ホオジロカンムリヅルとともに後趾が長い為、木の枝を掴むことが出来、夜間は樹上で休む。
- ■名前の由来
- 英名のBlackは頸の羽の色に因り、「頸が黒く、冠のあるツル」の意味。
- ■亜種
- 2亜種あり、チャド南西部からエチオピア西部、ケニア北西部、ウガンダ北部に分布する亜種B.p.ceciliae、セネガルとガンビアからチャドに分布する亜種B.p.pavonina。
- ■分布
- アフリカ中央部、セネガルとガンビアからエチオピア、ケニアにかけて分布する。
|