ツル目
GRUIFORMES
ツル科
Gruidae
カンムリヅル属
Balearica (Brisson, 1760)

カンムリヅル(冠鶴)
Balearica pavonina (Linnaeus, 1758)  Black Crowned Crane
L95cm
池沼、湿地
【1】飼育個体。2004.03.29鹿児島県、平川動物園にて撮影。
顔の裸出部が赤白とはっきり分かれた、麦藁状の冠羽のあるツル類。
■形態
雌雄同色。額から頭頂はビロード上の黒い羽があり、頭頂には麦藁色の放射状の冠羽がある。頸から背及び肩羽からの上面は灰黒色。翼は白く、内側の大雨覆は淡黄色で、初列風切と外側2枚の次列風切は黒く、次列風切と三列風切は赤褐色。 嘴は黒く、虹彩は白い。目の後方からこめかみは白く皮膚が裸出しており、頬は赤く皮膚が裸出している。喉に赤やピンクの肉垂がある。下面も灰黒色。脚は黒い。
若鳥は冠羽も長くなく、頭部や頸部・肩羽が褐色みをおびる。顔の皮膚の裸出部にも淡色の羽毛が生えている。
■行動
ツルの仲間では例外的に、ホオジロカンムリヅルとともに後趾が長い為、木の枝を掴むことが出来、夜間は樹上で休む。
■名前の由来
英名のBlackは頸の羽の色に因り、「頸が黒く、冠のあるツル」の意味。
■亜種
2亜種あり、チャド南西部からエチオピア西部、ケニア北西部、ウガンダ北部に分布する亜種B.p.ceciliae、セネガルとガンビアからチャドに分布する亜種B.p.pavonina
■分布
アフリカ中央部、セネガルとガンビアからエチオピア、ケニアにかけて分布する。

【2】飼育個体。2004.03.29鹿児島県、平川動物園にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2019/12/05作成