ツル目
GRUIFORMES
ツル科
Gruidae
ツル属
Grus (Brisson, 1760)

アネハヅル(姉羽鶴)
Grus virgo (Linnaeus, 1758)  Demoiselle Crane
L68〜90cm W165〜185cm
れな冬鳥・旅鳥
水田・畑
【1】成鳥。飼育個体。2020.02.21鹿児島県鹿児島市、平川動物園にて撮影。
越冬のためヒマラヤを越える事で有名なツル類。
■形態
雌雄同色。頭部から前頸、胸までが黒く、胸には黒い飾り羽根がある。頭頂は青灰色。目の後方に白い房状の飾り羽根がある。後頸から体は青灰色で、風切は黒く、三列風切は長い。嘴は黄色く、先端が赤い。虹彩は橙色。足は黒い。
幼鳥は顔に灰色味があり、白い飾り羽根も短い。また三列風切も短いので、静止時に良く分かる。
■特徴
5,000から8,000メートルの高々度を飛べる鳥として知られる。
■名前の由来
英名の「Demoiselle」はフランス語の乙女を表し、和名も本種の姿が、姉のように凛とした姿に見えると言う事に因る。
■亜種
亜種はない。
■分布
黒海東岸からバイカル湖周辺までのアジア内陸部で繁殖し、ナイル川流域、インドで越冬する。
日本ではごくまれな冬鳥または旅鳥として北海道から九州まで記録がある。
■福岡での事例
福岡では記録がない。

【2】成鳥。飼育個体。2020.02.21鹿児島県鹿児島市、平川動物園にて撮影。

【3】目の後方の白い飾り羽は長い。成鳥。飼育個体。2020.02.21鹿児島県鹿児島市、平川動物園にて撮影。

【4】成鳥。三列風切が長く見える。2002.11.10鹿児島県出水市荒崎にて撮影

【5】成鳥。三列風切が長く見える。2002.11.10鹿児島県出水市荒崎にて撮影
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2020/02/22作成