- 顔から腹までが白い、南西諸島に多いクイナ類。
- ■形態
- 雌雄同色。
顔は白く、頭頂から、後頸、背、翼は褐色身のある黒色で光沢がある。喉から腹までは白い。脇は黒く、下尾筒は茶色。嘴は黄緑色で、上嘴基部が赤い。虹彩は赤褐色。足は黄色から黄緑。
雛は全身が黒い綿羽におおわれており、嘴根元に白い斑がある。この白斑が成鳥に従って顔の方に広がっていく。
- ■鳴き声
- 「コッ、コッ、コッ、コッ《「クォッ、クォッ《等。
- ■行動
- 縄張り性が高く、侵入個体には「クォッ、クォッ《と一区切りずつ切りながら連続して鳴き、頭を前に伸ばして追い払う。
- ■繁殖
- 暖地での繁殖期期は、2月下旬から10月頃までで、多い個体は3回くらい繁殖する。低木や丈の高い草の上に枯れ草を積んで皿形の巣を作る。通常4~8個産卵する。
- ■亜種
- 3亜種ある。
インド、スリランカからインドシナ半島、中国南部、琉球列島、台湾とフィリピンに分布する亜種シロハラクイナ(A.p.phoenicurus)、アンダマンとニコバル島.に分布する亜種A.p.insularis、スラウェシ、モルッカ諸島西部、小スンダ列島に分布する亜種A.p.leucomelana。
- ■分布
- インドから東南アジア、中国南部、台湾に分布。
日本では琉球諸島に留鳥として分布。鹿児島、熊本、高知、山口等で繁殖例もあり、分布を北に拡げている可能性がある。
- ■福岡での事例
- 福岡でも観察記録がある。
【樋井川】2019年に長住で観察された。
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