- 額の白さが目立つ、全身真っ黒にみえるクイナ類。
- ■形態
- 雌雄同色。頭部は黒く、その他は青味のある灰黒色。嘴と額板は淡い紅味を帯びた白。足は夏羽では緑黄色、冬羽では鉛色を帯びる。足の指の間に特異な水かきがある。虹彩は赤。
- ■鳴き声
- 「クェンー クェンー」等と低い声で鳴いたり、「キョキョーン」等と高い声で鳴く。
- ■採餌
- 泳ぎながら水草や水棲昆虫等を食べたり、潜って水底の水草を食べる。
- ■繁殖
- 草むらや芦原に枯草を積み上げて営巣する。通常5〜10個産卵する。
- ■亜種
- 日本に分布するのは亜種オオバン(F.t.tarda)。
- ■分布
- ヨーロッパからシベリア中央部、ウスリー、朝鮮半島と、北アフリカ、インド、オーストラリア、ニュージーランド等で繁殖し、北方のものはアフリカ、中東、東南アジア等で越冬する。
日本では北海道、本州、九州の一部で繁殖し、北陸地方北部以北では夏鳥、以南では留鳥または冬鳥。
- ■福岡での事例
- 福岡では留鳥または冬鳥で、繁殖場所では一年中見られる。
【室見川】秋から冬に少数が観察されることがある。
【今津】干潟周辺の池で繁殖しており、通年観察出来る。
【大濠公園】冬に園内の池で観察。
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