- 黒い体に嘴の赤と黄色が綺麗なクイナ類。
- ■形態
- 雌雄同色。全身が黒く、上面には褐色味がある。嘴基部と額板は赤く、嘴先端は黄色。脇に白斑があり下尾筒の両脇も白い。足は緑がかった黄色で、腿は赤い。オオバンと違い水掻きはない。
冬羽では額板の赤みが鈍くなり、小さくなる。
幼鳥はグレーぽく、顔も嘴も色がさえない。雛は逆に赤と黄色がはっきりしている。
- ■鳴き声
- 「クルルッ クルルッ」「キュック」等と鳴く。
- ■採餌
- 陸地や浅瀬などで、歩きながら植物の実や昆虫を食べる。
- ■繁殖
- 暖地では年に2〜3回繁殖する。水辺や芦原に枯草を積み上げて営巣する。通常5〜12個産卵する。
若鳥が育雛の手伝いをすることもある。
- ■亜種
- 5亜種あり、ヨーロッパとアフリカ北部から日本、東南アジアに分布する亜種G.c.chloropus、サハラ以南のアフリカ、セントヘレナに分布する亜種G.c.meridionalis、マダガスカル、リユニオン、モーリシャス、コモロ諸島に分布する亜種G.c.pyrrhorrhoa、セイシェル、アンダマン、マレー、インドネシア、フィリピン
Seychelles, Andamans, Malay Pen., Indonesia and Philippinesに分布する亜種G.c.orientalis、北マリアナ諸島とグアムに分布する亜種G.c.guami、
- ■分布
- 全世界の温帯から熱帯にかけて広く分布する。
日本では関東地方以北では夏鳥、以南では留鳥。
- ■福岡での事例
- 福岡では留鳥で、一年中見られる。
【室見川】新室見橋から松風橋にかけての流域。
【今津】田尻の池など。
【和白】塩浜のクリーク。
|