スズメ目
PASSERIFORMES
ホオジロ科
Emberizidae
ホオジロ属
Emberiza (Linnaeus, 1758)

キマユホオジロ(黄眉頬白)
Emberiza chrysophrys Pallas, 1776  Yellow-browed Bunting
L15~16cm
少ない旅鳥
草地・農耕地・林縁
【1】雄夏羽。2006.04.30長崎県対馬市、厳原町与良内院にて撮影。
黄色い眉が目立つホオジロ類。
■形態
雄夏羽は額からの頭側線、過眼線から頬、顎線が黒く、眉斑は黄色い。頭央線、眉斑後方、耳羽後方の斑、外頬線は白い。眼の下の縁に沿って黄色の線がある。嘴は肉色で、上嘴は黒っぽい。背から上尾筒は茶褐色で黒褐色の縦斑がある。翼は黒褐色で風切の羽縁は茶褐色。大・中雨覆の羽先には白斑があり、2本の翼帯となる。尾は黒褐色で外側尾羽2対に白斑がある。中央尾羽は茶褐色。喉から下は白くで、胸から脇に黒褐色の縦斑がある。脚は肉色。
冬羽では雌夏羽に似る。
雌夏羽は全体に淡く、頭側線、過眼線から頬、顎線等が黒褐色。
■鳴き声
地鳴きは「チッ《。
■採餌
地上をはね歩き、イネ科の椊物の実などを啄む。
■亜種
亜種はない。
■分布
ロシア中央、南中央部で繁殖し、冬季中国東、南部に渡る。
日本には少ない旅鳥、または数少ない冬鳥として全国で記録がある。日本海側の島嶼では春秋の渡りの季節に毎年記録される。
■福岡での事例
福岡では稀な旅鳥として島嶼部や沿岸で記録がある。
【新宮町】2011年10月、2012年11月に相島で記録がある。
【福津市】2010年05月渡で記録がある。
【宗像市】2006年04月、2013年05月に沖ノ島で記録がある。

【2】雄夏羽。2006.04.30長崎県対馬市、厳原町与良内院にて撮影。

【3】雄夏羽。2005.04.23長崎県対馬市、厳原町与良内院にて撮影。

【4】雌夏羽。2006.04.29長崎県対馬市、厳原町与良内院にて撮影。

【5】雌夏羽。2006.04.29長崎県対馬市、厳原町与良内院にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2024/05/07作成