スズメ目
PASSERIFORMES
ホオジロ科
Emberizidae
ホオジロ属
Emberiza (Linnaeus, 1758)

ホオアカ(頬赤)
Emberiza fucata Pallas, 1776  Chestnut-eared Bunting
L16cm W23cm
留鳥又は漂鳥
草地・農耕地・河原
【1】夏羽。2010.05.23熊本県阿蘇市にて撮影。
頬が赤褐色で、胸に二本の帯があるホオジロ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。
雄は額から後頸は青灰色で、黒い縦斑があり、耳羽は赤褐色で、顎線は黒、外頬線は白い。下面は白く、胸に黒のT字の帯と赤褐色の2本の横帯がある。 冬羽では全体が淡色になり、下面は褐色味が強くなる。
■鳴き声
「チョッチチチロチ《等と短く平らな調子で囀る。地鳴きは小さな声で「チッ、チッ《と1音ずつ区切る。
■行動
日本に普通に生息するホオジロ類の中では、一番背丈の低い草原に生息する。
■採餌
地上をはね歩き、イネ科の椊物の実などを啄む。
■繁殖
産卵期は5~7月で草の根元などにイネ科の椊物の茎などで椀型の巣を作る。通常3~6個産卵する。
■亜種
3亜種ある。
パキスタン北部からヒマラヤ西部、ネパール中央部及び雲南省で繁殖する亜種E.f.arcuata、 シベリア南中央部及びモンゴル極東部からサハリン及び千島列島、北海道、本州、九州、朝鮮半島及び黒竜江省で繁殖する亜種ホオアカ(E.f.fucata)、 中国南東部 で繁殖する亜種E.f.kuatunensis
■分布
パキスタンからウスリー、樺太、千島、朝鮮半島、日本にかけて分布する。
日本では亜種ホオアカが北海道から本州北部では夏鳥、本州西南部からから九州までは留鳥、西南諸島では冬鳥として分布する。
■福岡での事例
福岡では留鳥だが、繁殖期は高原などで見られ、平地では冬期に多く見られる。
【今津】周辺の農耕地。

【2】夏羽。2004.06.13福岡県北九州市、平尾台にて撮影。

【3】夏羽。2004.06.13福岡県北九州市、平尾台にて撮影。

【4】2001.11.08福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。

【5】冬羽。胸の茶色が薄いので雌かもしれない。2003.01.16福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2024/05/07作成