- 長い冠羽を興奮すると扇状に広げる旅鳥。
- ■形態
- 雌雄同色。
頭部から背、胸までは赤みのある黄褐色。額から後頭まで先端が黒く、赤みのある黄褐色の長い冠羽があり、通常は後頭方向に寝ている。背から翼、尾は黒く、白い縞模様がある。腹から下は白っぽく脇に黒い縦斑がある。嘴は黒く細長く、下へ彎曲している。足は黒い。
- ■鳴き声
- 繁殖期にはツツドリに似た低いが良く通る声で「ポゥポゥポゥ、ポゥポゥポゥ」と3声で鳴く。
- ■採餌
- 頭を前後に振って地上を歩きながら、落ち葉を跳ねのけ昆虫などを捕る。
- ■繁殖
- 産卵期は4〜6月。樹洞、石垣の間などに営巣する。通常5〜8個産卵し、抱卵日数は16〜19日。巣立ちまでは20〜27日。
- ■特徴
- 冠羽は驚いた時等に立て、広げる。
- ■亜種
- 6亜種あり、nw Africa and Europe e to sc Russia, nw China and nw Indiaで繁殖する亜種U.e.epops、
c, s India and Sri Lankaで繁殖する亜種U.e.ceylonensis、
ne India to s China, Indochina and n Malay Pen.で繁殖する亜種U.e.longirostris、
Egyptで繁殖する亜種U.e.major、
Senegal and Gambia to Somaliaで繁殖する亜種U.e.senegalensis、
Cameroon to nw Kenya and n Ugandaで繁殖する亜種U.e.waibeli、
日本に渡来するのは亜種ヤツガシラ(U.e.saturata)。
- ■分布
- ヨーロッパ中部、南部からアフリカ、中近東、インド、東南アジア、中国に分布し、北部のものは南部に渡る。日本には数少ない旅鳥として春に全国で記録がある。
- ■福岡での事例
- 福岡でも数少ない旅鳥として3〜4月に見られる。
【室見川】観察例がある。
【今津】周辺農耕地の草地で観察されている。
【志賀島】国民休暇村の芝生で観察。
【小呂島】毎春観察されている。
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