- 卵は知っていても、なかなか姿を見ることが出来ない尾の短いキジ類。
- ■形態
- 雄は頭部からの上面が赤褐色で、黒い斑があり、淡黄褐色の長い縦斑、短い横斑がある。風切は灰色で黒と白の横班がある。眉斑は黄白色で、頬と喉は赤褐色。胸からの下面は淡黄褐色で、胸と脇に白い縦斑がある。嘴は黒く短い。虹彩は暗褐色。脚は肉色。
雌は全体に赤味が少なく、喉も白っぽい。
- ■鳴き声
- 「グワーグワー」等大きく濁った声で鳴き、雌は「ピッピーッ」等可愛い小さな声で鳴く。
- ■採餌
- 地上を歩きながら、草の実、穀類、クモ、昆虫などを食べる。
- ■特徴
- 人が近づいても草の根元にじっと身を伏せたままで、至近距離になった時ブルルと羽音を立てて飛ぶ。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- モンゴル北部、バイカル湖、アムール、ウスリー、中国北部で繁殖し、朝鮮半島、中国南部、インドシナで越冬する。日本では本州中部以北で留鳥として繁殖し、本州中部以南では冬鳥として渡来する。
- ■福岡での事例
- 福岡でも冬鳥として観察されるが、少ない。
【今津】田尻農耕地で冬季観察された。
【小呂島】11月に崖上の草地で観察。
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