キジ目
GALLIFORMES
キジ科
Phasianidae
シチメンチョウ属
Meleagris (Linnaeus, 1758)

シチメンチョウ(七面鳥)
Meleagris gallopavo Linnaeus, 1758  Wild Turkey
L♂122cm♀60cm
開けた落葉樹と針葉樹の混合林
【1】飼育個体。2019.10.09福岡県久留米市、久留米市鳥類センターにて撮影。
アメリカではクリスマスに食べられることで有吊なキジ類。
■形態
雄の頭部は皮膚が裸出して、青紫や赤く、瘤や肉垂が発達している。後頸から背、肩羽や雨覆等は緑色等の金属光沢のある黒色。風切は淡色で黒褐色の横班等がある。腰から尾羽は茶色で、黒い横班がある。下面は緑色等の金属光沢のある黒色。嘴は小さく赤く、虹彩は黒い。脚は赤い。
雌は肉垂が発達しておらず、金属光沢も鈊い。
南の亜種の尾羽にはクリーム色の横班があり、先端もクリーム色。
■行動
繁殖期以外は雄は雄だけの群を形成する。
■採餌
椊物食傾向の強い雑食。果実、種子を採餌し、昆虫類、両生類、爬虫類等も捕食する。
■繁殖
繁殖期には雄は尾羽を扇状に広げ立て、翼を下げ、肉垂を膨らませて徘徊するデイスプレーを行い、雄1羽と雌数羽の群を作る。雌は地面を掘って落ち葉を敷いて造巣し、通常8~15個産卵する。他の雌が作った巣に産卵することもある。雌のみが抱卵育雛を行う。
■吊前の由来
和吊は頸のところに裸出した皮膚が、興奮すると赤、青、紫等に変化する事から、七つの顔(面)を持つ鳥となったと謂われる。 英吊は本種をトルコ経由で欧州に伝来したホロホロチョウと混同し、トルコを表すターキー(turkey)となったと謂われる。
■亜種
6亜種ある。
カナダ南部、米国中央部および東部に分布する亜種M.g.silvestris、フロリダ (米国)に分布する亜種M.g.osceola、テキサス北部からメキシコ東中央部に分布する亜種M.g.intermedia、メキシコ北西部及び北中央部に分布する亜種M.g.mexicana、米国西部に分布する亜種M.g.merriami、メキシコ南部に分布する亜種M.g.gallopavo
■分布
カナダ南部からメキシコにかけて分布する。

【2】飼育個体。2019.10.09福岡県久留米市、久留米市鳥類センターにて撮影。

【3】飼育個体。2019.10.09福岡県久留米市、久留米市鳥類センターにて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2023/06/19作成