- 鳳凰のモデルともいわれるキジ類。
- ■形態
- 雄は額から後頸にかけて黒い冠羽があり、頭部は青い皮膚が裸出する。肩からの上面は茶褐色に黒や白の細かい斑紋が散らばる。次列風切非常に長く、翼を広げると黄白色の眼玉模様が並ぶ。背は黄褐色で黒斑が散らばる。尾羽も茶褐色に黒や白の細かい斑紋が散らばり、中央の2枚が著しく長い。胸からの下面は栗色。嘴は黄白色、虹彩は黒く、脚は赤い。
雌は雄より黒っぽい。次列風切は長くなく、尾羽も雄程長くない。
- ■鳴き声
- 繁殖期にディスプレーで鐘の音のような声を出す。
- ■行動
- 群を作らず、単独行動をする。
- ■採餌
- 地上を歩きながら葉や種子等の植物質を採餌する他に、昆虫等の無脊椎動物も捕食する。
- ■繁殖
- 繁殖期、雄は地表を踏み均して踊り場を作り、鳴きながら尾羽や翼を扇型に広げて雌にデイスプレーする。雄は交尾後別の雌に再び求愛ディスプレーをする。
雌は単独で地表に体を押し当てて窪みを作り造巣する。通常2個産卵する。育雛も雌だけで行う。
- ■亜種
- 2亜種あり、ボルネオに分布する亜種A.a.grayi、マレー半島、スマトラに分布する亜種A.a.argus。
- ■分布
- マレー半島からボルネオ、スマトラに分布する。
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