キジ目
GALLIFORMES
キジ科
Phasianidae
セイラン属
Argusianus (Gray, GR, 1849)

セイラン(青藍)
Argusianus argus (Linnaeus, 1766)  Great Argus
L♂200cm♀70cm
森林
【1】雄。尾羽は非繁殖期で摩耗してキレている。次列風切に並ぶ眼玉模様が見える。飼育個体。2019.10.04福岡県、福岡市動物園にて撮影。
鳳凰のモデルともいわれるキジ類。
■形態
雄は額から後頸にかけて黒い冠羽があり、頭部は青い皮膚が裸出する。肩からの上面は茶褐色に黒や白の細かい斑紋が散らばる。次列風切非常に長く、翼を広げると黄白色の眼玉模様が並ぶ。背は黄褐色で黒斑が散らばる。尾羽も茶褐色に黒や白の細かい斑紋が散らばり、中央の2枚が著しく長い。胸からの下面は栗色。嘴は黄白色、虹彩は黒く、脚は赤い。
雌は雄より黒っぽい。次列風切は長くなく、尾羽も雄程長くない。
■鳴き声
繁殖期にディスプレーで鐘の音のような声を出す。
■行動
群を作らず、単独行動をする。
■採餌
地上を歩きながら葉や種子等の植物質を採餌する他に、昆虫等の無脊椎動物も捕食する。
■繁殖
繁殖期、雄は地表を踏み均して踊り場を作り、鳴きながら尾羽や翼を扇型に広げて雌にデイスプレーする。雄は交尾後別の雌に再び求愛ディスプレーをする。
雌は単独で地表に体を押し当てて窪みを作り造巣する。通常2個産卵する。育雛も雌だけで行う。
■亜種
2亜種あり、ボルネオに分布する亜種A.a.grayi、マレー半島、スマトラに分布する亜種A.a.argus
■分布
マレー半島からボルネオ、スマトラに分布する。

【2】雄。飼育個体。2019.10.04福岡県、福岡市動物園にて撮影。

【3】雄。飼育個体。2019.10.04福岡県、福岡市動物園にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2019/12/11作成