キジ目
GALLIFORMES
キジ科
Phasianidae
クジャク属
Pavo (Linnaeus, 1758)

マクジャク(真孔雀)
Pavo muticus Linnaeus, 1766  Green Peafowl
L♂300cm♀86〜110cm
水辺の森林
【1】雄。飼育個体。2019.10.09福岡県、久留米市鳥類センターにて撮影。
全長が3mにもなるキジ目最大の鳥。
■形態
雄の頭部は金属光沢のある青で、頭頂には扇型に開いた冠羽がある。頸から背、胸は金属光沢のある緑色や青色の鱗模様がある。翼は小雨覆から大雨覆までが青緑色の金属光沢がある黒で、次列風切は黒い。初列雨覆と初列風切は赤褐色。上尾筒には青い眼玉模様のある緑色の長い飾り羽がある。尾は黒い。嘴は短く黒く、顔は皮膚が裸出して、眼の周囲から嘴迄は青く、頬は黄色く、黒斑がある。虹彩は褐色。脚は黒い。
雌は翼は黒褐色で腰の飾り羽も短い。
■行動
夜間は木の上でねぐらをとる。
■採餌
地面を歩きながら植物の種子、果実等を採餌し、昆虫等の無脊椎動物、爬虫類等も捕食する。
■繁殖
繁殖期になるとオスは単独で生活し、大声で鳴きメスに求愛する。 繁みの中に窪みを掘って造巣する。通常3〜6個産卵する。雌のみが抱卵し、抱卵日数は約28日。卵は淡黄色で7.3×5.4cm。
■名前の由来
英名は飾り羽などが緑色に因る。
■亜種
3亜種あり、インド北東部およびバングラディシュからミャンマー西部に分布する亜種ビルママクジャク(P.m.spicifer)、ミャンマー東部からタイ、インドシナ及び中国南部に分布する亜種インドシナマクジャク(P.m.imperator)、マレーシア西部、ジャワに分布する亜種ジャバマクジャク(P.m.muticus)。
■分布
インドから中国南部、マレーシアからジャワに掛けて分布する。

【2】雄。飼育個体。2019.10.09福岡県、久留米市鳥類センターにて撮影。

【3】雄。飼育個体。2019.10.09福岡県、久留米市鳥類センターにて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2019/12/11作成