- 広げた羽が美しい事で知られる鳥。
- ■形態
- 雄は頭部から胸は金属光沢のある濃青で、後頭部に扇状の青い飾り羽がある。白い眉斑があり、目の下にも白い斑がある。背は金属光沢のある黄色から緑色で、肩羽から三列風切等は白地に黒い横縞模様があり、次列風切等は青味のある黒、初列風切等は赤褐色。上尾筒には長い飾り羽があり、広げると目玉のような所謂孔雀模様となる。尾羽は黒褐色。腹から下尾筒も青い。嘴は灰黄色、脚は灰褐色。
雄の上尾筒の飾り羽は繁殖期が過ぎると換羽する。
雌は頭部は褐色で、白い眉斑と、眼の下の白斑があり、後頭の冠羽の先端は褐色。背からの上面は褐色、頸から胸は淡褐色の羽縁のある青から緑色で、腹から下尾筒は淡褐色。嘴や後肢の色彩は黄褐色。
- ■鳴き声
- 「クオッ、クオッ」と鳴く。繁殖期は「ニャウ、ニャウ」と大きな声で鳴く。
- ■採餌
- 雑食性。森林から草原の地表で果実、種子、昆虫、小動物等様々なものを食べる。
- ■繁殖
- 茂みの中に窪みを掘り営巣する。原産地では、産卵期は1〜4月で、通常3〜8個産卵し、抱卵期間は27〜29日。雌のみが育雛を行う。
- ■特徴
- 雄1羽と、雌数羽で小群を作り生活する。夜間は樹上で寝る。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- パキスタン東部からインド、ネパール南部、バングラディシュ西部、スリランカに分布する。オーストラリア、ニュージーランドへも移入されている。日本では観光用や個人の飼育下からの逃げ出して野生化した。沖縄県先島諸島、鹿児島県硫黄島、諏訪之瀬島では繁殖定着している。
- ■福岡での事例
- 福岡でも篭脱け個体が見られる。
【今津】今津運動公園横野の草地で観察。
|