- 冬にも白くならない北海道に棲むライチョウ類。
- ■形態
- 雄は頭部から背が灰褐色で、黒褐色の横斑があり、頭頂に短い冠羽がある。翼は茶褐色に黒や淡色の複雑な模様があり、下列肩羽が白く白線になる。尾も灰褐色で、中央尾羽2枚を除いて先端に太い黒帯があり、その先は白い。目の上に赤い肉腫がある。嘴は黒く短い。喉は黒く、目の下からそれを囲むように白い。胸から下は白っぽく、黒褐色の鱗状斑がある。足は暗い肉色で足湯美まで白い羽毛がある。
雌は上面が赤みのある褐色で、喉が褐色。
雛は全体に褐色で、額に細い黒い線があり、黒褐色の過眼線がある。
- ■鳴き声
- 繁殖期に雄は笛のように聞こえる高い声で「ピーピッピッ」と鳴く。
- ■採餌
- 木や草の若い芽や葉、種子、果実等の植物質のものを食べるが、夏には昆虫等も食す。
- ■特徴
- 繊維質を多量に食すので、盲腸等の消化管が発達している。そ嚢も大きい。
- ■亜種
- 日本に分布するのは亜種エゾライチョウ(T.b.vicinitas)
- ■分布
- ユーラシア大陸の亜寒帯に広く分布する。日本では留鳥として北海道に分布する。
- ■福岡での事例
- 福岡では観察例がない。
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